作品

概要

作者語り手見習い
作品名とある二人の追憶 1章
カテゴリー長門SS(一般)
保管日2006-09-30 (土) 01:13:39

登場キャラ

キョン不登場
キョンの妹不登場
ハルヒ不登場
みくる不登場
古泉一樹不登場
鶴屋さん不登場
朝倉涼子不登場
喜緑江美里不登場
周防九曜不登場
思念体不登場
天蓋領域不登場
阪中不登場
谷口不登場
ミヨキチ不登場
佐々木不登場
橘京子不登場
 

SS

 
 

・・・そもそも、俺達がこういう関係になったのはいつからだったか、
ああ、思い出した。あの事件からだったな。

 
 
 
 
 

その日、文芸部室は特に大した事もなく(ハルヒが妙な企みを発表するとかな)いつも通りの
光景が広がっていた。
古泉もいつものにやけ顔で惨敗しているし、朝比奈さんは楽しそうにお茶を淹れているし、
長門は相変わらずわけの解らん本読んでるし。
ハルヒでさえおとなしくパソコンいじりをしていた。
まぁ、ようするに平和だったのさ。
ところが最後までいつも通りとはいかなかった、この場合大抵はハルヒが原因なのだが 今回は事情が違う、団活の終了の合図直後のことだ。
「・・・・・・」
うお!ど、どうした長門。
いつの間にか隣に長門が立っていた。
頼むから近付く時ぐらい気配を出してくれ。心臓に悪い。
「これ」
そういって長門が差し出してきたのはSF小説だった。
どこか懐かしいと思ったら、かつて俺が長門に呼び出された時に渡されたあの本だった。
「貸す」
一瞬意味が分からず硬直していた俺を残し長門は淡々と帰り支度を始めた。
そういやあの時もまったく同じことを言われた気がするな。
それはいいとして古泉、その面白いもの見るような目をやめろ。
「それは失礼」
といいながらも面白がっている様子を隠そうともしない、なんかよく分からんが腹立つな。
「じゃあ今日は解散。今週の土曜、不思議探索があるからみんな遅れないように、特にキョン!」

そう言ってハルヒはさっさと帰っていった。
やけに機嫌いいな、また何か企んでるんだろうか。
「あのー、キョン君?着替え・・・」
あ、すいません、朝比奈さん今出てきます。
朝比奈さんの着替えを待っている間、古泉に気になっていた疑問をぶつけてみる。
古泉。
「長門さんのことですか?」
お前はエスパーか、というか超能力者だったな。まぁいい、なにか知ってるのか?
「期待に添えないようで心苦しいのですが機関のほうでも特に問題は感知してませんよ」
嘘付け、だったらさっきの面白がっているようなにやけ笑いは何だったんだ。
「いえいえ、本当の話です。ただ単純に面白そうだと思っただけですよ」
他人事だと思ってるな。
「まさか、あなたと長門さんに何かあったら涼宮さんが関わってきます。
くれぐれも突っ走らないようにお願いしますよ」
突っ走るって何だ、突っ走るって。
「若気至りってやつです」
ねぇよ。
古泉と話したくなくなってきたので視線を外に向けた。
まぁ長門が何を考えているか俺には想像もつかんがとりあえず。

 

家に帰ったら本に挟まれているであろう栞に書いてあることを確認しないとな。

 
 
 

案の定というべきか。本の間から発見した栞にはパソコンで打ったような明朝体でこう書いてあった。

 

『午後7時 北高正門前にて待つ』

 


・・
・・・
・・・・
・・・・・

 

「どうしたの?」
うわっ。
追憶に耽けりつつ歩いていたところに突然顔を覗き込まれ、俺は思わず仰け反ってしまった。
こいつに驚かされるのは今も昔も変わらんな。
「?」
そんな俺を見て不思議そうに小首をかしげる有希。かわいいなぁ、おい。
あー、いや今のはだな有希、たまには昔を振り返ってみてもいいかなーとかなんとか思ってだな、まぁようするに昔のことを思い返してたんだ。
「昔?」
ああ、俺たちがこういう関係になるきっかけになったときのことをな。
「そういえば・・・私があなたを呼び出したのはこの場所だった」
有希はそう言って振り向くとかつて自分が通った門に目を留めて懐かしそうに微笑む。
ああ、あの時も・・・ん?
頭の中にひとつの疑問が浮かぶ。
なぁ有希、どうして俺を呼び出す場所がここだったんだ?
有希は一度恥ずかしそうに目を伏せると少し間を置いてから答えた。
「それは・・・」

 

・・・・・
・・・・
・・・
・・

 

 
 


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Last-modified: 2012-06-17 (日) 03:02:32 (2732d)