作品

概要

作者ものまねしゴゴ
作品名偽・vs金欠
カテゴリー長門SS(一般)
保管日2006-09-25 (月) 23:22:08

登場キャラ

キョン不登場
キョンの妹不登場
ハルヒ不登場
みくる不登場
古泉一樹不登場
鶴屋さん不登場
朝倉涼子不登場
喜緑江美里不登場
周防九曜不登場
思念体不登場
天蓋領域不登場
阪中不登場
谷口不登場
ミヨキチ不登場
佐々木不登場
橘京子不登場

SS

 

土曜日の朝、米を切らしていることに気付いた。
買いに行こうとしたら、財布の中身も空だった。
まずい。缶入りカレーとキャベツの備蓄も切れている。食べるものいっさい無し。
支給されているキャッシュカードは、聞いたこともないド田舎の信用金庫のもの。
コンビニATMどころか土日休日の引き落としにも対応していない。
……情報統合思念体は、この前消滅させたことを怒っているのだろうか。たった三日なのに。
仕方がないので、月曜まで断食することにした。なに、それくらいで死にはすまい。

 

「すまんな、長門」
その日の午後、彼がやって来た。今度の試験範囲でわからないことがあるという。
「まず、数学を教えてくれるか。この幾何学の問題なんだが」
「おやすいご用」
彼を生徒に家庭教師とは何と耽美なシチュエーションか。
試験勉強といわずプライベートレッスンだってOKだ。
お姉さんあなたを食べてしまいたい、なんて考えていたら、胃袋がくうと鳴った。
「なるほど、ここに補助線を引くのか」
大丈夫、彼には聞こえていない。
数学はすぐに終わり、次の教科にうつる。
「現代社会なんだが、米の減反政策について……」
彼がそう言ったとき、胃袋がきゅうと鳴った。大丈夫、彼には聞こえていない。
「あ、それよりこっちがわからないんだった。歴史だけど、古代ローマの食文化……」
彼がそう言ったとき、胃袋がきゅるると鳴った。大丈夫、彼には聞こえていない。
「……そう言えば、俺ちょっと用事を思い出した。電話してくる」
彼が机を立つ。胃袋がぎゅうと鳴った。大丈夫、彼には聞こえていない。
数分ほどして、彼が戻ってきた。
「長門。実は俺の母親が、新しい料理に挑戦していてな」
彼がそう言ったとき、胃袋がぐいいと鳴った。ひょっとして彼に聞かれたかもしれない。
「それで、お前にも試食してもらいたいそうだ。今からうちに来られるか?」
「問題ない」
そう言ったら、胃袋がぐうううと鳴った。彼に聞かれたかな? まあいいか。

 


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Last-modified: 2012-06-17 (日) 03:02:31 (3084d)