作品

概要

作者語り手見習い
作品名とある二人の追憶 序章
カテゴリー長門SS(一般)
保管日2006-09-23 (土) 00:39:00

登場キャラ

キョン不登場
キョンの妹不登場
ハルヒ不登場
みくる不登場
古泉一樹不登場
鶴屋さん不登場
朝倉涼子不登場
喜緑江美里不登場
周防九曜不登場
思念体不登場
天蓋領域不登場
阪中不登場
谷口不登場
ミヨキチ不登場
佐々木不登場
橘京子不登場

SS

 
 

サクラ舞い散る中たたずむ古い校舎。
俺は3年ぶりにかつて通った学校を訪れていた。
たまたま近くを通った際なんとなく寄ってみたのだ。
俺にとってこの学校はとても感慨深い所だ。
この学校での出来事を俺はいまでも鮮明に覚えている。
というか一生忘れないだろう、俺はこの場所で一生分の苦労を味わったしな。
でもまぁなんだかんだで俺もそんな日々を楽しんでいた。
とある暴走女にふりまわされたり、
とある超能力者とオセロをしたり、
とある麗しき未来人に淹れてもらった紅茶を飲んだり。
そういった日々をだ。
それに何よりここはおれとあいつが初めて会った場所でもある。
最初はなんとも思っていなかった、だけど今はずっと守っていきたいと思う存在。
俺が校舎から視線を移すとあいつは桜吹雪の中静かに佇んでいた。
俺は俺にとって何よりも大切な存在である少女に呼びかける。
「そろそろ行くぞ、有希」

 

私は今かつて幾度となく目にしたであろうサクラの前に居た。
昔は特に何の感慨もなく見ていたと思う。
かつての私は感情というものが希薄だったから。
でも私は心をもらった。
かつて誰よりも優しく接してくれたであろうあの人に。
最初は自分がおかしくなったとも思った。
表に出さない感情を爆発させて暴走してしまった事もあった。
その時も一番苦労したのはあの人だと思う。
あの人は気にするな言ってくれたけど私はいまでも感謝している。
ふと名前を呼ばれて私は振り向く。
振り向いた先にあるのはかつて通った学校と・・・
私にとってかけがえの無い存在であるあの人。
あの人の方へ歩きながら私はふと悪戯めいたことを思う。
今日は久しぶりにあの人のことを昔の変なあだ名で呼んでみよう。
たまには昔を懐かしんでみてもいいよね、キョン。

 

「キョン」
近寄ってきた有希の第一声がそれだった。
あー、なんというか、いきなりどうした有希?
「たまにはいいかな、と思った。嫌だった?」
嫌だった?と訊きながらも有希はどこか悪戯っぽく微笑んでいた。
う、やばいめちゃくちゃ可愛い、思わず抱きしめたくなっちまった。
それにしても有希も笑うようになったよな、といっても鶴屋さんのように元気よく笑うわけでもなく、ハルヒのように100ワットの笑顔って訳でもなくただ控えめに微笑むだけだが、だがそれがいい、俺にとってはどっかの愛玩ペットの100倍は癒されるね。
「・・・ひょっとして本当に嫌だった?」
黙っちまった俺を見て勘違いしたらしい、有希は少し不安そうな顔をしていた。
「そんなわけ無いだろう。ただ少し驚いただけだ」
「良かった」
しかし、そうだな。たまには有希の言うように過去を振り返ってみるのもいいかもしれん。
というわけで久しぶりに回想(いや追憶か?)モードスタートだ。
・・・・・・・
・・・・・
・・・

 

 
 


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Last-modified: 2012-06-17 (日) 03:02:30 (2714d)