作品

概要

作者おぐちゃん
作品名ちびなが 6話
カテゴリー長門SS(一般)
保管日2006-07-23 (日) 17:53:56

登場キャラ

キョン登場
キョンの妹不登場
ハルヒ登場
みくる登場
古泉一樹登場
鶴屋さん不登場
朝倉涼子不登場
喜緑江美里不登場
周防九曜不登場
思念体不登場
天蓋領域不登場
阪中不登場
谷口不登場
ミヨキチ不登場
佐々木不登場
橘京子不登場

SS

 

 誰が犯罪者だ。この子はだな……えー、長門から預かったんだよ。
「信じられないわね。有希があたしよりあんたを頼りにするなんて。
 そもそもなんでキョンのうちなのよ」
 鋭い指摘に言葉が詰まる。しかし即座に、長門が助け船を出した。
「しゃみせん」
 ……そうそう。この子は猫好きでな。シャミセンに会いたかったそうなんだ。
「ふうん……」
 少し思案するハルヒ。その目が、ちび長門をじっと見据える。
 ……長門はいつもの無表情で、
「はじめまして」
と言って、ハルヒのミニスカの裾をくいっと引っ張った。
「……………………」
 なんか、ハルヒの体がぐらっと揺れたように見えたが、気のせいだと思いたい。
 体制を立て直したハルヒは、なんか溶けそうな笑顔をちび長門に向け、
おもむろに携帯を取り出した。
「あ、みくるちゃん? 今夜あいてる? よしよし。
 今すぐ外泊の用意しなさい。1時間後にキョンの家に集合」
 こらハルヒ! 何のつもりだ!?
「有希の親戚って言うなら、SOS団でもてなしてあげなきゃ。でしょ?」
 俺の意見は無視かよ。ハルヒはちび長門を抱え上げると、次は古泉に電話をかけた。
「古泉君、ボードゲームとかある? あ、あなたなんかリクエストある?」
「おせろ」
「聞いた古泉君!? オセロもって今すぐキョン家に集合!」
 なんか、初孫を初めて抱いたお婆ちゃんのようなはしゃぎようだ。
 ふと気づくと、ハルヒに抱っこされたちび長門がこっちを見ている。何だ?
 ちび長門はこっちに手を伸ばすと、
「かたぐるま」
と、一言だけ言った。
「なによもー、肩車ぐらいおねーちゃんがしてあげるわよー」
 ハルヒはそう言ってためらうことなく長門を肩にのっけた。
 いつもよりずっと高い視点。
 ちっこくなってしまった宇宙人は、普段と変わってしまった景色を、どこか感慨深げに見ていた。

 

 これに続く数日間の話は、またいずれ語ろうと思う。SOS団が情報統合思念体を巻き込んだドタバタは、きっと宇宙にとっては一大事だったのだろうが、今の俺たちにとっては楽しい夏休みの思い出となっている。

 


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Last-modified: 2012-06-17 (日) 03:02:28 (3094d)