作品

概要

作者
作品名とある〜お昼休み
カテゴリー長門SS(一般)
保管日2006-09-19 (火) 23:21:26

登場キャラ

キョン登場
キョンの妹不登場
ハルヒ不登場
みくる不登場
古泉一樹不登場
鶴屋さん不登場
朝倉涼子不登場
喜緑江美里不登場
周防九曜不登場
思念体不登場
天蓋領域不登場
阪中不登場
谷口不登場
ミヨキチ不登場
佐々木不登場
橘京子不登場

SS

 

とある 昼休み 俺は人生最大級の失敗に気付いた。なんてこった
よりによって弁当を忘れるなんて。 
 
まったく自分が恨めしい。今から学食に行っても満員御礼だろうし、
購買のパンもマンハッタンくらいしか残っていないだろう。
こういう時は、クラスの女子がお弁当作りすぎちゃってとか言って ……無理か。
俺が今日弁当忘れるなんてわかるのは神様くらいか。
 
「………これ 」
 
いつのまにか棒立ちの少女がそばに立っている。うぉっ、なんだ長門
おまえは全知全能の神か? いや、そうかもしれんがもうちょっと気配ってやつを頼む。
 長門は弁当をふたつ抱えてもっている。おまえは今日俺が弁当忘れることがわかってたのか?
 
「朝… あなたの鞄が軽いことが腕の振り具合でわかった。分析の結果
 昼食を用意していない事も… 」
 
そうかい、それならそれで朝の段階で言ってくれれば、チャイムと共に学食へ
ダッシュしてたんだがな。
「……ごめんなさい 」
長門はうつむいてしまう。いや、そういう意味じゃないんだ。それにその弁当俺のために
作ってきてくれ… ん?それはちがうはずだ。長門は登校時に気付いたと言った。
しかし長門は二人分の弁当を持っている。もしや長門はいつもは学食へ行くクラスの男子の為に
この弁当を作ってきたのだろうか。疾風のように学食へと向かうそいつに声を掛ける事ができず
うろうろしてる所で俺を見つけたとか。 長門、そいつをここに連れて来い。説教してやる。
そんなどこかの掲示板で見たバカ親の様な事を考えていると、平坦な声が返って来る。
「 違う… さっき家庭科室を借りて作った。」
それって授業サボってないか?
「ありがとな 長門。うれしいぜ」
しかし、材料はどうしたんだ。もしやこの弁当さっきまで机だったりしないよな。再構成とか…
「大丈夫 心配しなくていい… 成分、分子構造すべてに於いて完璧に再構成された材料を使用…」
やっぱりそうかい。まぁ長門が完璧と言うからには食えるだろう。
――― 
 おまえも一緒に食うんだろ?前の席空いてるから使わせてもらえばいい。
長門が席にちょこんと座るとふたりして弁当を広げる。
俺はおかずの中から机を… いや、から揚げをつまむとヒョイと口に放り込む。
長門は机の縁に手をかけ身を乗り出して見つめている。

「 おいしい? 」
「あぁ 美味いよ 」
 
そんなに頑張ったんだ。不味い訳がないだろう?長門は顔を数ミリ傾ける。
「刃物の使い方 そうだな… 朝倉にでも習ったらどうだ?お前の可愛い手が台無しだ 」
ピクっと長門が手を引っ込める。両手にバンドエイド巻いてりゃ、いとおしくもなる。
で、いつまで手を隠してるんだ?両手引っ込めたままじゃ、飯食えないだろ?
俺にしか解らないような拗ねた顔を浮かべたかと思うと、まじめな顔で俺に囁く。
 
「 たべさせて…… 」
 
そう言うと口を開けて待っている。
まるで小鳥のように口をあける長門は、そりゃあ可愛いに… 決まってるだろ?

 


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Last-modified: 2012-06-17 (日) 03:02:27 (3084d)