作品

概要

作者nanashi
作品名長門と一夜18
カテゴリー長門SS(一般)
保管日2006-09-02 (土) 22:58:02

登場キャラ

キョン登場
キョンの妹不登場
ハルヒ不登場
みくる不登場
古泉一樹不登場
鶴屋さん不登場
朝倉涼子不登場
喜緑江美里不登場
周防九曜不登場
思念体不登場
天蓋領域不登場
阪中不登場
谷口不登場
ミヨキチ不登場
佐々木不登場
橘京子不登場

SS

 

「時間は来週の日曜の9時でいいな?」
小さく頷いた。
デパートとか遊園地とかそういう所かと思ったが……実に長門らしいな。

今俺は食器を洗っている。長門は脱衣場に向かって歩いて行った。朝シャンでもするのか?
ほどなくして長門は俺の服を持ってきてくれた。
「これ」
「ああ、すまない」
俺は畳部屋に向かい着替える。乾燥機にかけておいてくれたんだな。

着替えを終えて部屋を出ると長門はまたお茶を用意しておいてくれた。
「飲んで」
そう言って湯呑みを差し出した。
この高級マンションからの景色を眺めながら飲むお茶はまた格別だ。
それに長門が淹れてくれたんだからな。美味さも倍増するね。
「…………」
長門が何か言いたげな目をしている。
「長門。まだおかわりするほどお茶減ってないぞ」
「…………」
微かに頬が赤いのは気のせいか?
「何か言いたいことあるのか?」

「……また泊まって欲しい」
長門もやっぱり寂しいのかも知れないな。
「う〜ん……よし、わかった。但し今度は布団は2組用意しておくんだぞ。俺の理性が持たん」
「それは……」
「用意しないなら泊まらな……」
「わかった。用意する。だから……また泊まって」
長門が焦っていた。焦る長門はかなり可愛かった。本当に普通の女の子みたいだ。そんなに俺との泊まりが楽しかったのか?
「冗談だよ。また泊まってやるから心配するな」
「………ほんと?」
首を傾げ長門は尋ねる。
「本当だ」
長門はぎこちないが、俺に微笑を見せてくれてこう言った。

「ありがとう」

―――――――――――
「また部室で」
靴を履き俺は玄関のノブに手をかける。

長門が俺の袖をやんわりと引っ張る。まるであの改変世界の長門のように。
「これ」
そう言って長門は1冊の本を差し出した。見たところSFではなく恋愛物のようだ。『あなたがいたから私がいる』なんてタイトルだ。
「読んで」
「ああわかった。色々ありがとよ」
「いい」
「じゃあ月曜に」
「……」
長門は別れを惜しむかのような目で俺を見る。いや多分俺の自惚れだな。
「じゃあな有希」
そう言って俺は駆け出して行った。

 


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Last-modified: 2012-06-17 (日) 03:02:21 (2731d)