作品

概要

作者おぐちゃん
作品名乙女のたしなみ
カテゴリー長門SS(一般)
保管日2006-08-28 (月) 22:27:41

登場キャラ

キョン登場
キョンの妹不登場
ハルヒ登場
みくる不登場
古泉一樹不登場
鶴屋さん不登場
朝倉涼子不登場
喜緑江美里不登場
周防九曜不登場
思念体不登場
天蓋領域不登場
阪中不登場
谷口登場
ミヨキチ不登場
佐々木不登場
橘京子不登場

SS

 

「キョン。お前、長門有希のパンツを見たことあるか」
「ぶふぅっ!?」
 俺は飲みかけていたお茶を、谷口の顔面にまんべんなくスプレーした。
 ……ここは学校、昼休み。俺は谷口・国木田とともに弁当を食べていたのだが、谷口の野郎がいきなりダイナマイトな発言をしやがったのだ。
 洗面所から顔をふきふき戻ってきた谷口に、俺は耳打ちした。
「お前、どういう意味だ今の妄言は。事と次第によっちゃ吹っ飛ばす」
 ハルヒがいなくて良かった。あいつが今の発言を聞けば、とばっちりは俺に来る。
「いや、お前は彼女とよく一緒にいるだろ。ってことは、パンチラの一回も見たことがないか?」
 ねえよ。って言うか、何で長門のパンチラなんだ?
「知らんのか。長門有希は、校内美少女の中でも最もガードが堅いんだぞ?
 俺の情報網でも、彼女のパンチラ目撃事例は一件もない。まさに鉄壁の女」
 どんな情報網か。あと、パンチラパンチラと連呼するのを止めろ。女子がこっちを白い目で見てるぞ? 俺までエロス仲間と思われるじゃねぇか。
「何を言うか! 校内の楽しみなんて、女子のパンチラとブルマと水着以外にあるか!?」
 力説する谷口。なんだか楽しそうに話を聞いている国木田。そしてゆっくり引いていく女子一同。
 ……こいつと昼飯を食うのは、しばらく遠慮しよう。

 

 しかし、言われてみればそうだ。長門のスカートは他の女生徒に負けないくらい短いが、決して隙を見せないのだ。
 朝比奈さんはガードを固めているつもりだろうが、うっかり者スキルをカバーできるほどではないのか、けっこう頻繁にパンチラに遭遇する。眼福眼福。
 ハルヒに至っては言うまでもない。あのスカート丈で大股で走り回り、階段もお尻を押さえずに駆け上るやつである。そのくせ下着のチョイスが可愛いから目のやり場に困る。
 午後の授業の間、俺はそのことを考え続けていた。今思えば単なる変質者だな。
 そして放課後。俺はSOS団部室に顔を出すと、そこにいた長門に疑問をぶつけた。

 

「わたしの下着が目撃されたことが無いのは当然」
 長門は、無い胸を張って答えた。
「半径200メートル以内の人間については、眼球の動きを常時監視している。
 鏡による覗き、カメラによる盗撮についても対策を行っている」
 ……おとなしく長いスカートをはけ、長門。
「情報統合思念体の指示。わたしという個体もこのスカート丈が似合うと感じている」
 しかしそこまでいくと、お前のパンチラを拝めるのは、お前の同類くらいか?
「そうでもない。この国の技術力と国家予算を以てすれば、わたしの防御を突破できる」
 いや、女の子のパンツ見るのに国家予算は大げさだから。
 ともあれ疑問は氷解した。変なこと聞いて悪かったな長門。
 ──と、話は終わったのに、長門は俺の方をじっと見ている。
「……わたしの下着、見たい?」
「はいっ!? いやその俺も男だし、むろん見られれば嬉しいが、しかしそれはその」
「わかった」
 長門がスカートの裾に手をかける。そして、じらすようにゆっくりと持ち上げ……
「みんな来てる──っ!? 今日もはりきってい   」
 その瞬間、部室にあくまが降臨した。
「……有希。なんでスカートまくり上げてるの?」
 ハルヒ団長が、にこやかに笑って言う。……笑顔というものがこれほど恐ろしく見えるとは、人体を研究し尽くしたダ=ヴィンチでも知らなかったろう。
「彼が、わたしのパンツを見たいと言った。それだけ」
「ほおおおおう。パンツをねえええええええ」
 ──妹よ、シャミセンをよろしく頼む。あとベッド下のエロ本はこっそり捨てといてくれ。
 団長様のハイキックが、俺の顔面をとらえた。
 ……だからハルヒ、そのスカート丈で足を上げるな。見えるから。

 


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Last-modified: 2012-06-17 (日) 03:02:16 (3088d)