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作者 | nanashi |
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作品名 | 長門と一夜8 |
カテゴリー | 長門SS(一般) |
保管日 | 2006-08-28 (月) 21:10:56 |
キョン | 登場 |
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キョンの妹 | 不登場 |
ハルヒ | 不登場 |
みくる | 不登場 |
古泉一樹 | 不登場 |
鶴屋さん | 不登場 |
朝倉涼子 | 不登場 |
喜緑江美里 | 不登場 |
周防九曜 | 不登場 |
思念体 | 不登場 |
天蓋領域 | 不登場 |
阪中 | 不登場 |
谷口 | 不登場 |
ミヨキチ | 不登場 |
佐々木 | 不登場 |
橘京子 | 不登場 |
「え〜とだなぁ、いや、そのなんだ、まぁ……」
「…………」
ヤバい長門の目が怖い。これは正直に言うしかないか……
「すまない、長門。紙に俺の誕生日が書いてあったからつい……」
「そう」
長門さん、目が鬼のようですよ。
長門はうつむいてしまった。相当恥ずかしかったのだろうか?
「しかし長門、なんで俺との相性をみたんだ?」
言った後に激しく後悔する。それじゃあ余計長門が無口になるだろうに。
「……………」
もう俺の顔を見ようとしない。まるで怒られている子供のように長門は下を向く。
「あ、いや無理に言わなくてもいいぞ。女の子なら誰だって恋占いしたい年頃だしな」
「……」
気まずい……。
この空気を打開せねば。
「長門、お前がなんで俺を相手に占ったかはわからないが俺は嬉しかったぞ」
「なぜ?」
「お前は俺のことを仲間以上の存在として認めてくれたからだ」
「……」
何でもいいから言えよ長門。また重い空気が漂うじゃないか。
「まぁ今度は古泉とみんなとの相性をみてやってくれ。但し俺は除け……」
「だめ……」
何がだめなんだ長門。
「古泉一樹は私にとって特別な存在ではない。SOS団内での仲間でしかない」
「それと占いが何の関係が?」
「……わたしは特別な存在しか占うことが出来ない」
なんのこだわりだそりゃ?大体文化祭で占いやってなかったか?
「あれは予言」
認めやがった。やっぱりあれは予言だったか。
長門は顔をあげる。
「あなたはわたしにとって……」
ドーーン!!!!
雷だ。このつんざく音はかなり大きかった。近くに落ちたな。
雷のせいで長門の話が最後まで聞き取れなかった。迂闊。
「長門、聞き取れなかったんだ。もう一回言ってくれるか?」
「オムライス」
「は?」
「早く食べて」
そう言って畳の部屋に長門は駆け出して行った。
俺は少し冷めたオムライスを食べながら外を眺める。
外は雷の音に大雨、強風が吹き荒れていた。