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作者 | ID:KsG4jpDf |
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作品名 | vs中間テスト戦 |
カテゴリー | 長門SS(一般) |
保管日 | 2006-08-22 (火) 20:18:01 |
キョン | 登場 |
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キョンの妹 | 不登場 |
ハルヒ | 不登場 |
みくる | 不登場 |
古泉一樹 | 不登場 |
鶴屋さん | 不登場 |
朝倉涼子 | 不登場 |
喜緑江美里 | 不登場 |
周防九曜 | 不登場 |
思念体 | 不登場 |
天蓋領域 | 不登場 |
阪中 | 不登場 |
谷口 | 不登場 |
ミヨキチ | 不登場 |
佐々木 | 不登場 |
橘京子 | 不登場 |
全校生徒に平等に降りかかる試練、それがテストである。
もちろん私にも訪れ、それを三日後に受けることになる。
授業中は提出のためにノートを書くことはすれ、教師の話は全て馬耳東風。
なんたって私には、情報統合思念体がついている。
全宇宙規模でカバーされる情報データベースに照合すれば解けない問題など皆無だ。
「中間テスト範囲の照合を申請する」
部屋でみかんの皮をむきながら情報統合思念体に申請する。
二秒ほどの間のあと、情報統合思念体から返答がくる。
「却下」我が耳を疑った。すいません、リピートアフターミー。
「却下」思わずみかんを落としてしまう。許可してくれないと困るのですが。
「却下」……えーと、自力でやれと? そういうことですか?
肯定の沈黙。私は寂しげな部屋でフリーズしていた。どうすればいいのだ。
急いでノートを広げる。記憶力には自信がある、丸覚えすれば問題ない。
……しまった、書き取り損ねた部分がある。彼のことを妄想してたときだ。
いやまてしかし、これはチャンスたりえるのではないだろうか?
勉強を教えて欲しい、と彼に頼んでみて、二人きりの勉強会、みたいなー。
翌日、部室で私は小説ではなく教科書を開いていた。彼がやってくる。
「長門、それは教科書か? テスト近いのはわかるけど珍しいな」
「あなたは」
「俺? 勉強か? 最初から諦めてるからな。予習はしとくけど」
「おしえる?」
「マジ? えっと、ここら辺がわからんのだが」
彼が見せてくれた場所は、私のクラスではやっていない設問だった。
……しまった、彼とは担当する教師が違ったのだ。わからない。
(この問題の回答を教えて欲しい)(却下)
無言の私を、彼が見つめてくる。……ど、どうしよう?