作品

概要

作者おぐちゃん
作品名県立北幼稚園 第二話 『涼子ちゃんの場合』
カテゴリー長門SS(一般)
保管日2006-08-19 (土) 14:42:24

登場キャラ

キョン登場
キョンの妹不登場
ハルヒ不登場
みくる不登場
古泉一樹不登場
鶴屋さん不登場
朝倉涼子登場
喜緑江美里不登場
周防九曜不登場
思念体不登場
天蓋領域不登場
阪中不登場
谷口不登場
ミヨキチ不登場
佐々木不登場
橘京子不登場

SS

 

 何かが、視界の隅をかすめた。
 振り向く間も無い。そいつは俺の脇腹にナイフを突き立てる。
「ぐぁっ……!?」
 俺は手足を投げ出すようにして床に倒れ──
 そのまま、動きを止めた。

 

 誰かが、俺の体を揺さぶっている。
 薄目を開けてみると……やっぱり、有希ちゃんだ。
 俺は体を起こした。有希ちゃんは、俺の脇腹を小さな手でさすっている。
「あー心配ないよ、先生大丈夫だからね」
「…………」

 

 朝倉涼子ちゃんは、とてもいい子だ。
 親のしつけもいいし、明るくて誰とでも仲良く遊ぶ。
 ……ただし、おもちゃのナイフを振り回すのが大好きだったりするのだが。
 おもちゃのナイフで刺された子は、「死んだふり」をするのがルールだ。
 涼子ちゃんは俺の「死んだふり」が気に入ったようだ。今じゃ、一日一度は見ないと気が済まない。

 

「ほらほら、先生元気だよ? もう痛くないからね」
「………………」
 だけどこの遊びにも問題があった。有希ちゃんは、俺が「死んだふり」をするとものすごく心配するのだ。
「あ──! だめよせんせい、まだおきちゃだめー!」
 涼子ちゃんがそう言って、今度は俺の心臓にナイフを突き刺した。
「ぐふぁ!!」
 今度は仰向けに倒れて見せた。サービスで白目むいちゃうぜ。
 あ。有希ちゃんが泣きそうになりながら、俺の心臓をさすっている。
 ……やっぱり教育には良くないか、この遊び。

 


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Last-modified: 2012-06-17 (日) 03:02:07 (3093d)