作品

概要

作者ムック
作品名情報統合思念体の懊悩(消失の巻・下編)
カテゴリーその他
保管日2006-08-16 (水) 09:52:25

登場キャラ

キョン不登場
キョンの妹不登場
ハルヒ不登場
みくる不登場
古泉一樹不登場
鶴屋さん不登場
朝倉涼子登場
喜緑江美里登場
周防九曜不登場
思念体登場
天蓋領域不登場
阪中不登場
谷口不登場
ミヨキチ不登場
佐々木不登場
橘京子不登場

SS

 

その小高い丘の公園は冬の柔らかな日差しの中で
ピクニックをするには丁度よい小春日和
長門家と朝倉家の家族はシートの上に各々が朝拵えてきたサンドイッチやお菓子を
バスケットから広げて会話が弾むわけでもないが、まったりと時を過ごしている。
そこへ遅れて到着した喜緑家の三人がやってきた。
江美里ママ「どうもみなさん遅くなりましてすみません」
 涼子ママ「由美里さん、おしさしぶり。お仕事忙しそうなのにごめんね」
江美里ママ「いえいえ、祥子さんに登志子さんもお元気そうね。
      なんでもうちの江美里が言い出したことなんでしょ、
      こっちこそ言い出しておいて遅れてくるなんて申し訳ないわ」
 有希ママ「でもみんなで集まるのって久しぶりでしょ、とってもいい案だわ」
 涼子ママ「そうね、うちの良人が転職して社宅を出てから機会がなかったですもの」
 有希パパ「喜緑、写真もってきたか、みんなそろったところであとで記念写真を撮ろう」
江美里パパ「でもすこし一服させてくれ、今日は道が混んでいて疲れたよ、やれやれ」

長門有希は母親のとなりでサンドイッチを頬張りながら
そばに来ていた朝倉涼子の話を聞いていた。
喜緑江美里は朝倉涼子のとなりに座ると涼子に話し掛けた。
江美里(小声)「あと3分ないわ」
 涼子(小声)「じゃあ5秒前を教えて」
朝倉涼子はすっくと立ち上がると、みんなに聞こえるように話しはじめた。
   涼子「みんながそろったところでちょっとしたゲームをしようと思います。
      みなさん円陣を組むように座りなおしてください。
      母と父の間に子供が入るようにならんでね」
 有希パパ「涼子ちゃん、父親は子供の右側でいいのかな?」
   涼子「そうです、ほらパパも早く動いて!」
 涼子パパ「なにいそいでるんだ、せっかちな娘だな…」
   涼子「はい、そうです。それじゃみんなで手をつなぎますよ」
長門有希も母親と父親との手をつなぐ、でも他の家族の配偶者と互いに手をつなぐのは
戸惑い気味にも見えるが朝倉涼子がそう指示してるんだからしようがない。輪ができて、
朝倉涼子をみるとぽろぽろ泣いている。喜緑江美里は知らないふりをしている。長門有希
は泣き出しそうになっている朝倉涼子をじっと見つめている。
 涼子ママ「どうしたの涼子、変な娘ね」
   有希「涼子ちゃん…」
  江美里「5秒…」
   有希「ありがとう…」
朝倉涼子の顔がすこし微笑んだように思えた。
涼宮ハルヒがいたら「シャボン玉でももうちょっとハデなはじけ方をするわよ」とアヒル口
で文句をいいそうなくらいにひっそりと、その時間軸から取り残された≪泡沫世界≫は
消えた。

とある私鉄駅ホームのベンチ、サラリーマン風の中年3人が酔い潰れている。
よくある迷惑な光景に見えるが、三人揃って宇宙人ってのはそう無いはずだ。
 涼子パパ「おい主流派、起きろ!全宇宙を支配する情報統合思念体がなんたるザマだ」
 有希パパ「…うぅ〜ん、有希ぃ〜」
江美里パパ「ええぃ、気色悪い手を握るな、寝ぼけるな!」
 有希パパ「なんだ穏健派じゃないか、オレどうしたの?」
 涼子パパ「赤提灯で酔いつぶれて寝てたんだよ」
江美里パパ「うわぁ、ゲロのついた手で人の手を握ったな、きたねぇ〜」
 有希パパ「う〜ん、なんか頭が痛い、
      …でもなんか幸せな夢をみていたような気がする」
江美里パパ「おいおい、夢オチかよ」

 


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Last-modified: 2012-06-17 (日) 03:02:05 (3090d)