作品

概要

作者おぐちゃん
作品名ながキョン 第七話 −NAGATO SIDE−
カテゴリー長門SS(一般)
保管日2006-08-08 (火) 02:09:23

登場キャラ

キョン登場
キョンの妹不登場
ハルヒ登場
みくる不登場
古泉一樹不登場
鶴屋さん不登場
朝倉涼子不登場
喜緑江美里不登場
周防九曜不登場
思念体不登場
天蓋領域不登場
阪中不登場
谷口不登場
ミヨキチ不登場
佐々木不登場
橘京子不登場

SS

 

 転落するわたしの肉体。
 阻止するために駆け寄るわたし。
 お互いの肉体が接触した瞬間、わたしはわたしに戻っていた。

 

 彼とともに転落する瞬間、SOS団員達の表情が見えた。
「ちょっ……有希っ!?」
 涼宮ハルヒが悲鳴を上げる。
 素直ではない。わたしなんかより、もっと大事な人がここにいるはずだ。
 朝比奈みくるはこちらを見て硬直している。名前を呼ぶことすらかなわない。
 そして、彼女たちの姿が、視界から消えた。

 

 彼がわたしを抱きしめてくる。
 もちろん無意識の行動だ。そもそもわたしの肉体は朝倉涼子に守られている。このまま転落し続けても、わたしがダメージを受ける可能性は皆無。
 なのに。どうしてわたしは心拍を制御できないのか。
 彼の体が階段にぶつかる。そのたびに、彼は押し殺した苦鳴をあげる。
 なのにわたしは思考プロセスのどこかで、これがずっと続けばいいのにと願っていた。
 公園の階段は短い。すぐに地面に到達する。
 けれどもこの瞬間は、わたしにとって永遠。
 決して忘れることは無い。

 

「ぅげっ!!」
 地面に到達。即座に彼の肉体を走査した。
 軽微の出血三カ所。打撲四カ所。内出血無し。結論、致命的ダメージ無し。
 そこへ涼宮ハルヒが駆け下りてきた。
「大丈夫!? 有希! キョン!
 返事しなさい! キョンってば!!」
 彼の体に覆い被さり、必死で揺さぶってくる。
「……聞こえてるって。がなるなハルヒ」
 彼が返事を返す。早すぎる。もう少し寝たふりをしておいてほしかったが。
「もうっ……! 平気なら起きなさいよ馬鹿キョン!!」
 彼が目を開け、体を起こした。きょときょととあたりを見回す。
 死んだふりはもうやめよう。わたしも体を起こした。
「有希! あんた怪我はないの!?」
 そのことなら問題はない。先ほど走査したが、肉体的ダメージは皆無。無論このワンピースにも汚れ一つ付いていない。
 それより問題は彼の肉体的ダメージだ。ああ、額から出血している。
 まずはこの箇所から、ダメージを修復しておいてあげよう。
 舌先を傷口に接触させる。ナノマシン注入。消毒と組織回復を実行。
「なっ……!!!」「ええええ?!」
 次は右ほほの打撲だ。
 と、唇を接触させようとしたら、涼宮ハルヒに引きはがされた。
「な、なにやってんの有希」
 涼宮ハルヒの顔が赤い。
 そのままわたしたちは、付近にある病院へと連行された。

 


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Last-modified: 2012-06-17 (日) 03:02:00 (3088d)