作品

概要

作者おぐちゃん
作品名ながキョン 第七話 −HARUHI SIDE−
カテゴリー長門SS(一般)
保管日2006-08-08 (火) 02:06:13

登場キャラ

キョン登場
キョンの妹不登場
ハルヒ登場
みくる不登場
古泉一樹登場
鶴屋さん不登場
朝倉涼子不登場
喜緑江美里不登場
周防九曜不登場
思念体不登場
天蓋領域不登場
阪中不登場
谷口不登場
ミヨキチ不登場
佐々木不登場
橘京子不登場

SS

 

 食事を終えたあたし達は、駅近くの公園を通っていた。
 ここを通り過ぎたあたりで、また二手に分かれて探索を続ける事になっていたのだ。
 段差のある土地なので、公園の真ん中には階段がある。
 その階段を見て、古泉君が不意に映画の話を蒸し返した。
「ふむ。昨日見たという映画では、階段から落ちた男女が入れ替わるんでしたか」
 これから降りようとしている階段をみて、古泉君はなにやら考えている。
 と、前を歩いていたキョンが振り返って、こっちをジト目で見返してきた。
 ……キョンってば、あたしが何かしようとすると、必ずこの目で見るのよね。
 いくら何でもこの階段から落ちるのは痛そうだ。だけどキョンの表情を見ていると、少し意地悪したくもなる。
「そうね。ものは試しよ、ここから誰かと転げ落ちてみなさいキョン」
「ごめんこうむる」
 ため息をつきながらキョンが言う。
「何よ意気地なし。これくらい落ちたって死なないわよ、やってみなさい?」
「あのなあ──」
 そこまで言ったとき。
 有希が、不意にバランスを崩した。

 

 足を滑らせたのか。何かにつまずいたのか。
 おろしたてのワンピースの裾をなびかせながら、有希がゆっくりと倒れていく。
「……!!」
 キョンが有希に向かって飛びだす。でも致命的に遅い。有希の体勢を立て直すには間に合わない。
 キョンの手が有希の手をつかむ。
 有希に引きずられるように、キョンもまた階段を落ちていく。
「ちょっ……有希っ!?」
 そんな。
 冗談だったのに。
 本気じゃなかったのに。
 なによこれ。あたしが言ったことが本当になったみたいな──

 

 階段の縁から、絡まりながら転落していく二人が見えた。
 有希を抱きかかえたキョンは、一番下まで転落し、
「ぅげっ!!」
 カエルがひき潰されたような、不気味な声とともに、コンクリートに叩きつけられた。

 


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Last-modified: 2012-06-17 (日) 03:02:00 (3088d)