作品

概要

作者おぐちゃん
作品名ながキョン 第六話 −KYON SIDE−
カテゴリー長門SS(一般)
保管日2006-08-08 (火) 02:01:51

登場キャラ

キョン登場
キョンの妹不登場
ハルヒ登場
みくる登場
古泉一樹登場
鶴屋さん不登場
朝倉涼子登場
喜緑江美里不登場
周防九曜不登場
思念体不登場
天蓋領域不登場
阪中不登場
谷口不登場
ミヨキチ不登場
佐々木不登場
橘京子不登場

SS

 

 いただきますと心の中で思ったら、既に行動は終わっていた。ご馳走様なら言ってもいい。

 

 ……何を言っているのかわからねーと思うが、俺も何をしたのかわからなかった。ありのまま今起こった事を話そう。
 ウェイトレスのお姉さんが、俺(長門ボディ)の頼んだクラブハウスサンドを持ってきた。
 その皿が着地する直前、皿からサンドイッチが一つ消えた。俺の手が瞬時につかんでいたのだ。
 周囲が目を丸くする中、俺はサンドイッチにかぶりついた。小さな口いっぱいに、もっきゅもっきゅとサンドイッチをほおばる。
 なんか、体が勝手に動く感じだ。あっという間に一つ目を食べ終わると、すぐに二つ目にとりかかる。
 ハルヒと鶴屋さんがいてよかった。なぜならこの二人は、長門に匹敵する豪快な食べっぷりを見せてくれているからだ。さらに朝倉もかなりの勢いでランチメニューを空にしていく。朝比奈さんは他の女性陣を目を丸くして見ていた。
 そのままのペースで三つ目、四つ目を完食する俺。さらに五つ目を取ろうとして、皿で突き指しかけた。
 目の前の皿は空っぽだ。だというのに、長門の胃袋は満足してくれない。
 そこでやっと、俺は胃袋に支配されていた体のコントロールを奪いかえした。

 

 皿を見つめながら、もう一品頼もうかとしばし考える。
 どうしたもんか。内輪だけならともかく、ここは人目もある。あまりがつがつ食ってると長門に恥をかかせることになるまいか。
 そんなことを考えていると、目の前に皿がスライドしてきた。
「良かったら食うか、長門」
 長門(俺ボディ)が、かじりかけたホットドッグを差し出してくる。
「実は俺、朝メシ食い過ぎて、あまり腹減ってないんだよ」
 何せ自分の体だ。長門は自らの胃袋の反逆をよくわかっているのだろう。
 しかしいいのか? これは俺(の体)が食べたもんだろう。それを長門(の体)が食べると言うことはだ。
 これは間接キスではありませんこと、長門さん?
 ……いつの間にか周りが静まりかえっている。俺たち二人に集まる視線。
「こら馬鹿キョン。有希に食い残しを食べさせるつもり!?」
 沈黙を破ってハルヒが言う。そして、俺の前に自分の皿を差し出した。
「足りないってんなら、これ食べなさいよ」
 俺と同じクラブハウスサンドの皿。三角形に切られたサンドイッチのうち、まだ二つはかじられずに残っていた。
 まあ、少なくともこっちなら遠慮はいらないか。
 俺は長門に目線で礼をし、ハルヒのサンドイッチをほおばった。
 皿を引っ込める長門は、ちょっと残念そうに見えた。……気のせいだよな?

 


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Last-modified: 2012-06-17 (日) 03:01:59 (2624d)