作品

概要

作者陵くん
作品名さらば長門 フォーエバーその5
カテゴリー長門SS(一般)
保管日2011-08-31 (水) 15:55:20

登場キャラ

キョン登場
キョンの妹不登場
ハルヒ不登場
みくる《大登場
古泉一樹登場
鶴屋さん不登場
朝倉涼子不登場
喜緑江美里不登場
周防九曜不登場
思念体不登場
天蓋領域不登場
阪中不登場
谷口不登場
ミヨキチ不登場
佐々木不登場
橘京子不登場

SS

 

地に足がつく感覚を取り戻し、俺は目を開ける。そこは何日前なのか、先程いた公園だった。時間帯は…深夜か?
「はい、今この時間のあなたは学校に向かってます。もうすぐつくでしょう…急がないと。」
朝比奈さん《大》はフフッと少し笑うと、公園を出てタクシーを停めた。そういや、前にも古泉がこんなことを…まさか未来タクシーですか?
「えー、違いますよキョンくん。普通のタクシーらしいです」
再度可愛らしい笑顔を見せると、北校に向かわせた。途中、坂を必死に自転車で登る少年をみたが…気づかなかったことにする
「キョンくん…」
「え、はい?」
朝比奈さん《大》は複雑な顔をして、口をひらいた。
「長門さんを留まらせることには、わたしも賛成です…でも」
「………」
「でも、そのあと涼宮さんを選ぶことを未来の人間は願っています…」
朝比奈さん《大》はうつむいてしまった。なんとも可愛らしいお顔が拝めない。
「朝比奈さんとしてはどうですか?」
朝比奈さん《大》は少し沈黙して、顔をあげた。
「フフッ、禁即事項です。」
…なんの根拠もない、でも朝比奈さんなら味方をしてくれる気がする。今も未来も、その笑顔の限りね。
「着きましたよ?私はここからはついていけません。キョンくん…また会いましょう。長門さんを、よろしくお願いしますね?長門さんとの想い出が過去になるのはイヤですから…」
もちろんですよ、朝比奈さん。長門を止めなきゃいけない。それは俺にとって規定事項ですね?朝比奈さん《大》は笑顔でタクシーから手を振っていた。

 
 
 

草木に隠れながら、自分の後ろ姿を眺めていた。改めて見ると焦りすきだ。笑えてくるぜ。
校舎に入った姿を、見送って俺も入る。たくっ、あんなに音たてたらバレるだろう。
「焦りすきですね。まったくあなたは…」
聞き覚えある声に振り向くと、そこにはにやけ顔男が腕をあげていた。言わずと知れた古泉だ。
「お前は何時のお前だ?」
「今現在の僕ですよ。あなたは僕から言えば未来人です」
そうか、いやすまんなお前に構ってる暇はないんだ。
「わかってますよ、朝比奈さんからだいたい話は聞いています。さっきのタクシーも機関が用意したものですから」
そうなのか?朝比奈さん《大》は普通のタクシーだと思ってるぞ
「警備員たちもなぜかわかりませんが、いません。きっと長門さんの仕業でしょう。」
古泉は階段を登りだし、部室棟へ歩き出した。ああそういえば、部室の前で聞こえた足音は古泉のものか?
「言っておきましょう。僕はあなたの味方になろうと思いますよ。迷惑はかけてください、仲間ですからね。さぁそろそろあなたが長門さんの手を離してしまいますよ。」
「………」
相変わらず古泉はニヤニヤしている、それがなかったらお前はいいやつだな。
「ありがとな。古泉」

 
 
 

部室の扉を開ける。
久々に見る気がする、いとおしい長門の顔だった。無表情、無感動の昔とは違う。倒れた《俺》は長門の手を離しかけていた
「あなたが大好きでした。」
その言葉に《俺》は手を離してしまう。ひとつ言わせろ、俺バカ!アホンダレ!長門のほうに走り出した。

 

そして俺は長門の手を掴む。長門の驚愕は顔である。
「な、なぜ?あなたは記憶を凍結させた…」
お前はまだわかってないのか、好きの感情はな?記憶を凍結されたくらいで忘れられるものじゃないんだぜ。さっきから怒りが込み上げてきてんだ、ちょっと言わせろ。俺は息を大きく吸った。
「ふざけんな長門!!」
ビクッとした小さな体は俺を一点に見つめていた、抱き締めたくなるくらい悲しい目で。

 


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Last-modified: 2012-06-17 (日) 03:01:55 (1743d)