作品

概要

作者陵くん
作品名さらば長門 フォーエバーその4
カテゴリー長門SS(一般)
保管日2011-08-26 (金) 15:22:13

登場キャラ

キョン登場
キョンの妹不登場
ハルヒ登場
みくる登場
古泉一樹登場
鶴屋さん不登場
朝倉涼子不登場
喜緑江美里不登場
周防九曜不登場
思念体不登場
天蓋領域不登場
阪中不登場
谷口不登場
ミヨキチ不登場
佐々木不登場
橘京子不登場

SS

 

「……!……ョン!…キョン!キョン!」
「あー…起きる起きる」
なんか…寝不足だなぁ…ん?この声…ハルヒ?
「キョン!早く起きなさいよ!」
目を開けると、ハルヒが俺の胸ぐらをつかんでいた。
ハルヒ?なんでお前、俺の部屋にいるんだ?
「何をバカなこと言ってんのよ!?なんで部室で寝てんのよ?」
あぁ?俺は部屋で寝てて…?なんで部室にいるんだ?
「知らないわよ!いつからここはあんたの部屋になったのかしら?」
え?なんでここに…。俺は立ち上がり、辺りを見回す。やっぱり部室だし、しかも制服着てる…確かに昨日俺は部屋で寝たよな。あれ?でも誰かに呼ばれたんじゃなかったっけか?なら誰が?古泉か?朝比奈さんか?ハルヒはありえん、この様子だ、俺がいて驚愕してる感じだしな。
「あんた、夢遊病患者?病院いった方が良いわよ。」
ハルヒは心配そうに俺を見る。
「いや、大丈夫だ。というか今何時だ?」
16時30分とハルヒは言った。おぉ…ってか無断欠席じゃねぇか!
「あんたが学校来てないと思って部室に来たら、寝てるんだもん。驚いたわよ。」
そりゃ…そうだろうな?すまんな、ハルヒ。でも誰も起こしてくれなかったのか、いつもだったら、あいつが部室に居るのに…ってあいつって誰だよ俺?ダメだダメだ。もしかしたら本当に夢遊病かもしれん…。
「まぁ、いいわ。昨日は帰りなさい。本当は参加した方がいいけど…心配だわ、帰りなさい。」
あ、あぁ…今日はそうさせてもらうよ。サンキューハルヒ。
「その代わり、今度の課外活動ではあんたの奢りだからね!」
はいはいそーかい。わかってるわかってる。俺は部室を出て、教師に見つからないように歩く。岡部にでもみつかったらマズイからな…抜き足差し足…。
「あれぇ?」
一瞬ギクっとしたが、この愛らしく舌足らずな声の主は一瞬でわかった。
「キョンくん、今日はお休みだったんじゃないんですか?」
いやいや、それが自分でもわかんな…ってなんで朝比奈さん涙目なんです?
「いえ、なんでもないんです…」
本当ですか?あなたを泣かしたやつがいたら学校の半分(男子全員)は敵になりますからね。
「本当になにもありませんよ。本当に本当に!」
可愛らしく焦った顔をみていると、朝比奈さんの後ろからにやけ顔の男が出てきた。
「久しぶりだな。古泉」
「いやですね、春休みが終わる前日も昨日も会ったじゃないですか?」
春休み?終わる?なんだお前、ちょっと待てよ?俺は春休みが終わった記憶がないぞ。そういえばそうだ、俺はなんで学校にいる?
「こ、古泉くん…それは…」
古泉は、はっとした顔を一瞬したが、すぐに戻した。
「いえ、冗談ですよ?そういえば久しぶりですね」
あぁ?なんだよ、お前何を隠してる古泉。
「春休みはいつ終わったんだ?」
「それについてはあなたにお話があります、なんならコーヒーでも奢らせて貰いますよ?朝比奈さんは大丈夫です、部室に行かないと涼宮さんの怒りに触れるといけませんからね。」
…あぁ、別にいいが朝比奈さんもいいだろう。
「いえ、あなたと二人で…」
?どっかで聞いたような言葉だな…まぁそれならそれでもいい
「古泉くん…」
朝比奈さんは古泉に耳打ちする。この光景には心が荒むな。
「ほう…はい、わかりました。伝えておきます。」
「お願いしますね?」
そう言い残すと、朝比奈さんは走り去っていった。可愛い走り方だ。
「行きましょう。」
生返事をして、歩き出した古泉のあとに歩き出した。

 
 
 

俺と古泉は一年ほど前に超能力話を聞いた場所に座り、俺は古泉の言葉を待った。
「まさかこんな事態になるとは思いませんでしたからね…急なんですが…質問してもいいですか?」
なんだ、春休み難解を解いてくれたらいいぞ。
「そうですね…まぁ、それはあとにしましょう。僕が聞きたいのは一つ」
風がなびく。春だなぁ…
「SOS団全員の名前は言えますか?」
春の風が通り抜け、そろそろ梅雨の湿度がどーたら考えてた。なーんてのは嘘で、古泉の認知症診断のような質問を軽く聞いていた。
「何を言ってるんだ?」
「言った通りの質問ですが…」
何をわけわからんことを…
「ハルヒに朝比奈さんに古泉に俺、それだけだ。正直一年は入ってほしくないな。」
古泉はそれを聞いて悲しそうな顔を少しさせる。やめろ古泉、お前がそんな顔をしても気持ちわるいだけだ。
「心外ですね。ただ少し、いやだいぶ、機関としては安心していいんでしょうが…今は僕個人は喜べる気分じゃありませんね」
なんだ、なんのことだ。まったく意味がわからないぞ。古泉はにやけるだけだしな。頭が狂ってるのかもしれない、だけど古泉の一言は重かった。
「長門さん…を覚えていませんか?」

 
 
 

「長門?誰だ?機関の人間か?いや、次は異世界人か。」
「違いますよ。…本気ですか?」
本気ですかだと?本気じゃない訳がないだろいい加減にしろよ。
「実は長門さんには言うなと言われていたのですが…長門さんを連れ戻せるのはあなただけなんですから」
「ちょっと待て古泉、長門って誰だ?」
意味がわからないな。お前が言いたいことがまったくわかんねえよ。その長門ってのが消えたとか、俺が知るか。
「消えた?消えたなんて誰が言いましたか?」
あ?いや…なんでだ?わからん、頭になぜか…
「…今のあなたに頼めることじゃないみたいですね。…では僕はそろそろ部室に行きます。あ、そうそう朝比奈さんが伝えてほしいということが…「もし、長門さんに会いたいなら今の私ではムリですが…絶対にあなたの好きな長門さんを連れ戻せる人がいる。」だそうですよ?」
古泉はその言葉を呟いた。

 
 
 

あなたの好きな長門さん…?思い出せ、俺の頭!
長門は…部室…本だ。本の中にある…
栞だ。俺は部室に走った、岡部に見つかろうが知らない。最近もこんなこと有ったな。
部室に入ると、ハルヒが驚愕の顔をしたがしらん、朝比奈さんも古泉も笑っていてもしらん。俺は本棚にあった本を手に取り開いた。すると栞が落ちてきた。
「…長門、お前…」
【あなたならわたしを取り戻しに来るかもしれない。だからわたしは運命を信じることにする】
そうだ、長門有希思い出した…あいつは俺ごと部屋を時間凍結してたのか、だからあのあと記憶がない。いや、それでいい。お前を連れ戻せるのは俺だけだ。長門も古泉も言っていた。どうする?朝比奈さんのタイムマシンで戻るか?さっきの話なら無理だろう…なら連れ戻せる人?
「ハルヒ!今日は帰らせてもらうぞ!」
「えっ?あぁ、わかったわよ」とハルヒの返事も待たず、走り出した。坂をアスリート並みに駆け降り、朝比奈さん《大》がいるだろう場所に走る。彼女ならきっと連れていってくれる。たとえ長門でも朝比奈さん《大》の未来は変えられない。だから…

 
 
 

着いた時には19時を回っていた。朝比奈さん《大》の姿を探す。いない…どこだ、いるはず…
「朝比奈さん!朝比奈さん!」
俺は大声で朝比奈さん《大》を呼ぶが返事がない。さすがに諦めるしかないか…。だが朝比奈さん《大》は期待を裏切らなかった。
「お久しぶりです、キョンくん…遅れちゃいましたね?今の私の私への記憶を長門さんに消してもらわなければいけません。」
いえ、大丈夫です。来てくれてよかった。さっそくですが話は知ってますか。
「もちろん。でも急がないと…」
朝比奈さん《大》は俺の手を握り、目を閉じた。
「行きますよ?」
フワッとした浮遊感に激しい嘔吐感も今はどうでもいい。長門を…

 


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Last-modified: 2012-06-17 (日) 03:01:55 (1775d)