作品

概要

作者陵くん 
作品名さらば長門 フォーエバーその1 
カテゴリー長門SS(一般)
保管日2011-08-21 (日) 20:12:10

登場キャラ

キョン登場
キョンの妹登場
ハルヒ登場
みくる不登場
古泉一樹不登場
鶴屋さん不登場
朝倉涼子不登場
喜緑江美里不登場
周防九曜不登場
思念体不登場
天蓋領域不登場
阪中不登場
谷口不登場
ミヨキチ登場
佐々木不登場
橘京子不登場

SS

 

朝比奈みちるさんとの1週間をなんとかクリアした俺は、たち悪い未来人にまた会うことも、ハルヒの暴走につきあわされることもなく、いたって平穏な春休みを送っていた。暇なのがこんなに平穏だとは思わなかった。あぁ…やっぱいいな。

 
 

久々に妹も母親もいない俺一人の家でぐったりしていると、いつかの夏休みのように携帯が振動した。誰だぁ?といっても、解りきってる。こんな時に電話してくるの暇人はハルヒくらいなもんだろう。
「もしもし、ハルヒか?」
携帯のディスプレイもろくに見ずに電話に出た。どうせ一方的に用件を言って強制的に参加させるつもりだろう。
「………」
誰かの三点リーダに、俺は危機感を得た。
「やべっ…」
すぐにディスプレイを見る。…長門?…長門か!?
「も、もしもし長門か?すまん、どうせハルヒだろうと思って…」
「そう」
長門の少し悲しげな声が聞こえてきた。
「あぁ…すまん」
「いい………」
「………」
長門の言葉を待った…が、ない。しまった、怒らせたか?
「で、何の用だ?」
痺れをきらし、俺が返答する。
「明日、ついてきて欲しいところがある。」
え?あぁ、長門の頼みなら行くが…
「どこにだ?」
少しの沈黙のあと、
「それは言えない。」
だった。ホワイ、なぜ?宇宙人がらみか?
「違う、秘密にしておきたいから。」
ハルヒたちも一緒にか?
「………わたしは2人きりがいい。ダメ?」
ダメな訳がない。長門と二人きりのほうがハルヒたちがいるより何倍もいい。
「よかった。」
無機質なその声に俺は安堵し、集合場所と時間を聞いて電話を切った。ふぅ、ひとまず明日の予定は埋まった。しかし長門が俺と行きたい場所か…図書館?いや、それは先月行ったばかりだし…いや、長門が秘密にしておきたいなら、明日までのお楽しみとしておくか…。考えるのをやめ、俺は夢のなかにフェードアウトした。

 
 
 

ブーブーブーブー…
「うわぁ!」
携帯の振動が夢のなかの朝比奈さんと別れを告げさせたせいで、俺は現実に戻る。次は誰だよ?ん、ハルヒか?
「もしもし?」
「明日、いつもの駅に11時集合!来なかったら死刑だから!」
おい、それは長門との約束と丸かぶりじゃんか。偶然か?偶然だよな?
「おい、ハルヒ待て。残念ながら明日は無理だ。」
「なんでよ!」
ハルヒの怒濤の声が携帯越しに聞こえた。耳がキーンとするな、これ。
「悪いが、その、明日は…」
「なに?まさかデートとか言うんじゃないでしょうね?まぁ、あんたには縁もゆかりもないことだからありえないけどね」
なんでだ?と率直な質問をしたくなったが、我慢だ、俺。
「実はそのまさかだ。」
「…誰とよ?」
ん、ハルヒがそんなこと気にするのか?
「当たり前でしょ?あんただって平でもSOS団の団員なんだから、心配とか…って、違うわよ相手よ相手!…またあの、キヨミチとかいう妹ちゃんの友達?」
ミヨキチな、そういえば最近会ってないな、妹とはあそんでるみたいだが、家には来てないよな…まぁミヨキチじゃないが…
「じゃ、誰よ?」
「長門だよ、長門。言っとくが邪魔はすんなよ?」
俺の言葉を鼻で笑い、ハルヒは衝撃的な発言をする。
「何よ、デートなんて嘘じゃない。有希なら、明日の探索にちゃあんと来るわよ?さっき電話で話したもの」
はっ?だって長門は明日俺と二人でって…
「あんた、もう少しましな嘘つきなさいよ。じゃ明日ちゃんと来なさいよ?遅れたら罰金だから。」
ハルヒが切った電話を俺は眺めていた。いや、長門が忘れるわけないよな?こんな大事なことを…もしや、長門の偽物?いや、それはない。確証をもって言えるが長門の声に長門のしゃべり方、どんな宇宙人が真似しても俺は見破れる自信がある。案ずるより産むが易し!生むが安し?携帯を開き長門に電話してみた。
十回ほどコール音が鳴り留守番電話なり、まぁ、長門は出なかった。
「………」
なんだ、とてつもなく心配になってきた。まさか夢だったとかか?いや、これが夢の可能性もある。ほほをつねってみた、痛い。やっぱりこっちが現実か?呆然とするな。考えようがない。そうか…俺はショックなのか、長門にフラれたのがショックなんだな。
「キョンくーん!」
いつの間に帰ったのか、妹が俺を呼びに来た。なんだ飯か?
「ううん、有希ちゃんから電話だよー」
「……長門!?」
すまないが妹にぶつかりながら、俺は一階に降りていき受話器を取った。
「長門か!?」
「ごめんなさい」
今一番の安心した声だった。
「涼宮ハルヒの予定を最優先しなければならない、だから…」
そうか、そんなことか、電話に出ないから心配したぞ長門。
「ごめんなさい」
「いや、なんともないならいいんだ。」
これで一件落着だ、長門は無事、それにフラれたわけじゃない。それから二言三言話して電話を切った。ふぅ、明日か…

翌日、俺は集合時間の一時間前に行ったが、やはり今回も俺が最後のようだ。いつも通りハルヒはいいはなった。
「遅い!罰金!」

 

 


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Last-modified: 2012-06-17 (日) 03:01:54 (1806d)