作品

概要

作者新人
作品名長門とデート(前)
カテゴリー長門SS(一般)
保管日2011-08-11 (木) 15:13:55

登場キャラ

キョン登場
キョンの妹登場
ハルヒ不登場
みくる登場
古泉一樹登場
鶴屋さん不登場
朝倉涼子不登場
喜緑江美里不登場
周防九曜不登場
思念体不登場
天蓋領域不登場
阪中不登場
谷口不登場
ミヨキチ不登場
佐々木不登場
橘京子不登場

SS

 

長門「付き合ってほしい」

キョン「ブッ!!!」

冬のある日の放課後の部室での事だ。古泉とのゲーム中湯飲みに手をやった時、背後に長門がいることに気付いた。
また何か問題が起きたのかと思い声をかけたところそのような返答が帰ってきた。
ブッ!!!というのは脳内でお茶を噴き出している俺が出した音であって実際は噴き出していない。本当だ。
幸いハルヒはまだ来ていなかったのでその手の厄介ごとは現段階では起こらないだろうが長門の口からそんな言葉が
出たことが驚きだ。

キョン「い、いったいどうしてそんなことを!?」

長門「恋愛小説にあるいろいろなシチュエーションを自ら体験することでさらに内容を理解できるようにしたいと
思い協力を要請した」

俺は戸惑い、古泉を見る。何笑ってやがる!!! 朝比奈さんを見る。心配そうな顔で見てくださっている。

長門「許可を」

吸い込まれそうなほど黒く澄んだ目が俺を見つめる。・・・まあ長門が恋愛小説を読んでいることにも驚きだが長門が
感情を理解しようとしているのは悪いことではないだろう。

キョン「よし、いいぜ。それで俺は何をすればいい?」

長門「日曜日に一緒に出かけてほしい」

なるほど、デートもどきか。でもハルヒには見つからないようにしないとな。こっちの事情なんて聞く奴じゃない。
見つかった次の瞬間には俺はボコボコニされているとも限らない。それだけは勘弁だ。

古泉「それは面白そうですね」

キョン「おい、言っとくけどお前は絶対この事に関わるなよ」

長門「それには同意する」

古泉のスマイルが悲しげに見えたのはたぶん気のせいじゃないだろう。

そして週末、いつもの不思議探しに出かけて例の如くおごらされた。
午前中は俺、ハルヒ、朝比奈さんと古泉、長門の組み合わせだった。長門は悲しそうに俺のほうをじっと見ている。
長門!!!そんな目で俺を見るな。行きにくい。何より古泉が哀れだろ。
何とか目をそらし、俺達3人はその場をあとにした。ハルヒが服を見ると言って何件も店を回らされた。
休みの日に楽しそうに買い物しているところを見ると普通の女の子に見えなくもない。
不思議探しではなく普通に買い物をすればいいのにと俺は思った。

朝比奈さん「キョン君」

キョン「はい?」

朝比奈さん「明日の事なんですけど... 長門さんを悲しませるようなことがあったら私怒りますからね」

朝比奈さん悪戯っぽく笑いながら言ってきた。もちろん、そんなことがないよう努力しますよ。

朝比奈さん「ふふ、頑張って下さいね。応援してますから」

そういって朝比奈さんは笑ったが一瞬寂しそうな眼をした気がした気がした。

午後は俺と長門のペア。心なしか長門が嬉しそうだ。古泉は疲れた笑顔をしていた。長門、古泉に何があった。
長門とペアになった時行くところといえばひとつだけだ。
図書館に着くと俺はソファに座って一息ついた。しばらくして長門が分厚い本を何冊か持ってくる。
そのうち睡魔に襲われ俺はいつのまにか眠りについていた。
どれくらい経っただろうか。意識が戻り始めた。気持ちがいい。こんなに気持ちよく寝たのは初めてかもしれない。
図書室のソファに横倒しで寝ていた俺は周りの視線を浴びていた。ちょっとした迷惑行為でもあるしな。
しかしその視線はそういう意味ではないと知るのに時間はかからなかった。俺が頭を乗せているものはソファではなく
長門の膝だった。長門は俺を見下ろしていた。時計を見るとそろそろ出ないと集合時間に間に合わない。
て起き上がろうとしたのだが長門がそれを制した。ぐっ!!なんて力だ。起き上がれない。

長門「無理しなくていい。ゆっくり疲れを取るといい。まかせて、情報操作は得意。
私達は時間通りに集合場所に戻って解散したことにする」

そうは言っても周りの目が痛いぜ長門よ。そんなことを考えていると頬に羽毛のような柔らかい感触。
長門が俺の顔を撫でていた。顔が熱くなるのがわかる。たぶん今顔は真っ赤だ。しかしあまりの気持ちよさに
あっという間に意識がなくなった。死んだわけじゃないからな。

長門に起こされたとき既に閉館時間ギリギリだった。長門がなぜかもたもたしているので手を引いてやった。
のんびりとしたペースで歩き、長門のマンションまで辿り着いた。

キョン「じゃあな長門。明日楽しみにしてるぞ」

そういって背を向けると袖をつかまれた。

キョン「???長門???」

長門「泊まっていってほしい」

上目遣いはやめろ長門!!! 断れないじゃないか。というわけで着替えを取りに帰宅し、準備万端出かけるか。

妹「キョン君どこ行くの〜?」

くそっ!!見つかったか。ちょっと友達の家にとまりに行くんだ。ドアを開けながら言った。

妹「もしかして有希ちゃんの所?」

キョン「なっ!!ま、まさか。古泉の家だよ」

妹「じゃあどうして有希ちゃんがいるの?」

そんなどこかの怪談話みたいなこと言うなよ。といいながら外を見ると長門が立っている。
俺はおもわず「うわっ!!」と叫び声をあげた。

長門「あなたが帰ってこないかと思って心配になった」

安堵の表情が読み取れる。妹とお袋がやたらにはしゃぎだしたので自転車の後ろに長門を乗せると逃げるように
長門の家に向かった。

長門「夕飯の支度をする。待ってて」

そう言って台所へ向かうと制服の上からエプロンをつけた。くそっ可愛いなまったく。
レトルトカレーがくると思っていたが白米に味噌汁、煮魚と野菜炒めという正真正銘長門の手料理だった。
言うまでもなく絶品だった。食器洗いの間に風呂に入るよう言われたのでお言葉に甘えることにした。
湯船につかりながら落ち着いて考えてみたら同級生の、それも学年でトップを争う美少女の家の風呂に
入っている自分は普通じゃないなという思いが出てきた。なにやってんだろ俺は?

長門が風呂に入ってる間俺は長門に進められた本を読んでいた。長門が選んだだけあり俺でも集中して読める。
長門が風呂から出てくる音がする。こっちに向かってくる。俺は集中していたためにそっちに視線を向けなかった。
すぐ隣に長門の気配。ああすまん。集中しすぎて気付かなかった。そういって長門に視線を向けた。

「!?」

長門はバスタオル1枚を巻いただけの姿だった。長門がこんなに肌を露出した格好をしたことがあっただろうか。
動揺して言葉が出ない。こっちを見つめている長門の視線から外れようと視線を下に向けてまた失敗した。
谷間が見えた。くっきりと。いかんこのままじゃ俺の頭がショートしちまう。

キョン「な…がと…服き…ろよ」

なんとかそれだけを言ってその場にへたり込んだ。トタトタと脱衣所に向かう。ふう...危ないところだった。
動転しかけた頭を落ち着かせながら長門を待った。薄いクリーム色のボタンつきパジャマを着た長門が現れた。
似合っている。しかしどう見ても夏服だった。しかも上からいくつかのボタンが閉められていない。

キョン「おい、それじゃあ寒くないか?」

長門「大丈夫、私は気温による影響を受けない。それに」

俺に歩み寄って来る長門。開けっ放しのボタンの間からまた谷間が見えた。しかしそっちに動揺するまもなく
長門が俺に抱きついてきた。

長門「これなら寒くない」

フッと意識が遠のきかけた。このままでは明日デートどころではない。

キョン「長門。すまないが明日のこともあるし寝てもいいか?」

長門「いい。こっち」

おいそっちはベッドルームじゃないか?

長門「私なら平気。あなたはベッドで寝るといい」

手を引かれてベッドに横たわった。断るにも今日はもう動けそうにない。リビングの電気が消える音がした。
ああ、長門は和室で寝るのか。なんか申し訳ないな。と思ったら長門が開けたのはこの部屋の戸だった。
俺の反対側からベッドにもぐりこんでくる。あの〜長門さん。あなたはいったい何をしておいでなのでしょうか?
俺の体に手を回し体を密着させてくる。冬の寒さが嘘のように全身が熱を持った。

長門「すぅ...すぅ...」

長門!!!こんな状態で眠らないでくれ!!! わずかな力を振り絞り寝返りを打って後悔した。
目の前には長門の寝顔。それもやばいくらい可愛いやつ。その矢先長門の手にさっきより力がこもった気がする。
動けない。目の前の長門の寝顔を鑑賞する余裕もない。必死に体の向きを変えようとすると

長門「ん...うーん...」

なんて色っぽい声を出してきた。もう俺のライフは0に等しい。長門の顔を見ただけでも気を失いそうだ。
目をつぶった。しかし長門はとどめと言わんばかりにさらに手に力をこめた。
こんなに引き寄せられたら胸が体に当たるわけでして...

オーバーキル...

 


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Last-modified: 2012-06-17 (日) 03:01:54 (1775d)