作品

概要

作者いつまでも新米
作品名イメージソング・フロム・SOS団第五章:2
カテゴリー長門SS(一般)
保管日2011-01-31 (月) 11:08:11

登場キャラ

キョン登場
キョンの妹登場
ハルヒ登場
みくる登場
古泉一樹登場
鶴屋さん登場
朝倉涼子登場
喜緑江美里登場
周防九曜不登場
思念体不登場
天蓋領域不登場
阪中不登場
谷口不登場
ミヨキチ不登場
佐々木不登場
橘京子不登場

SS

 

「みんなよく頑張ってくれたわ!
 お陰で予定より早く作業は終了よ!」
 ハルヒが晴れやかな顔でそう宣言したのは、五日目の夕食時だった。

 

 曲も完成し、それぞれハルヒの歌唱力チェックを受け晴れて全員合格をいただいたことで、レコーディングまでにクリアすべき目標は全て達成したらしい。

 

「後はみんなの歌の完成度を各自であげていってもらえばいいわ。
 レコーディング開始は明後日の午後からだから、明日一日は自由行動ね」
 自由行動か、ちょうどいいな。
 その時にきちんと長門と…。
「あたしたちSOS団は山中の散策をしたいと思います!」
 ぐぁっ、予定をいれられた!
 いや、ハルヒのことだ、多分散策も二手に分けるだろう。
 とすれば…。
「鶴屋さんや涼子たちはどうする?」
「あたしはえみりん達さえ良ければ卓球でもしたいと思ったんだけど…」
「いいですよ。
 是非ご一緒します」
「あら、じゃ、私もー。
 妹ちゃんも一緒にやろう?」
「うん、涼子ちゃんと一緒ー」
 よし。
「なら決まりね。
 未確認生物か、古代人の残したオーパーツでも見つけられるように気合いをいれなさいよ!」
 へいへい。
 全く、一仕事終えた晴れやかなツラをして元気いっぱいな笑顔を振りまくコイツには疲れるって事はないのだろうか。

 

 賑やかな夕食を終えた俺たちは、最早日課のお風呂の時間となった。

 

 もう滞在期間も半分か…。
「長いようで短いですねぇ」
 あぁ、目指してたって経験できない人がいることを考えたら、すごい貴重な経験をさせて貰える上に、友達と館を貸切の旅行なんて、これ以上望んだら罰が当たりそうなのにまだまだ泊まってたい気がするよな。
「終わりがあるから価値がある、そういうことではないでしょうか」
 それがわかっているからこそ葛藤するのも真理だろう?
「おっしゃる通りかと」
 ま、まだ半分なんだ、しんみりするには早いわな。
「そうですね」
 そうだ、明日の散策だが、危ない生き物とかいないだろうな。
 熊とか蛇とか。
「熊はいません、毒蛇もね。
 ついでに言うなら猪とかもいないはずですね。
 危ない生き物はいないと思われます」
 そーか、なら一安心だな。

 

 ザザァー。
 む?女子組は上がりだしたらしいな。

 

 ザザァ。
 お前も上がるのか?
「えぇ、女子の皆さんが上がられたということは、あなたと長門さんの時間でしょう?
 お楽しみを邪魔してはいけませんから」
 ふん、相変わらず憎らしいまでの爽やかスマイルだ。
 だが、気を使ってくれたのはありがたい。
 長門。
「なに」
 いいか?
「いい」
 流れるようにいつもの場所へ。
 いよいよ明後日だな。
「そう、楽しみ」
 頼むなら今しかないな、よし!
 …なぁ、長門。
「なに?」
 明日の散策さ、ハルヒのヤツがいつもみたいに二組にわけようとしたら、俺とお前が組むように細工してくれないか?
「…なぜ?」
 どうしてもお前に聞いてほしいことがある。
「ここでは?」
 …ちょっと厳しいな。
 どうだ、やってくれるか?
「…わかった」
 そっか、サンキュ。
「私も…」
 ん?
「私も聞いてほしいことがある」
 わかった。
 明日な。
「そう」
 じゃ、ちょっと早いけど俺は上がるわ。
「…そう」

 

 ふぅ、緊張した。
 でも、これで逃げ道はないはずだ。
 のぼせそうな頭をふりふり部屋に向かった俺は、ドアに手をかけたところで声をかけられた。
 誰に?
「ちょっと」
 ハルヒに。
 なんだ?
「いいから来なさい」
 と連れてこられたのはなんてことはない製作室だった。
 で、なんだ?
「さぁ、心は決まった?」
 なんのことだ。
「とぼけんじゃないわよ!
 有希のこと、どうなの?」
 …あぁ、決めたよ。
 明日言うことにした。
「明日って散策中に?
 あんたよくあたしに相談しないでいたわね。
 あたしが班分けしなかったり、有希と組めなかったらどうするつもりだったのよ」
 そこは心配してなかったが。
「はぁ、明日の散策、有希と二人きりにしてあげるから、しっかりやんなさいよ」
 心底呆れたような顔をしている。
 スマンな。
「そんだけよ」
 そーか、んじゃ、失礼するよ。

 

 
 部屋に戻って古泉とトランプをやっていると、他のメンツが入ってきて、大トランプ大会となった。
 みんながみんな楽しそうで、部室で古泉と二人でやってた時は気づかなかったが、トランプってのはこんなに盛り上がるものなんだな。
 神経衰弱では長門の、
 ダウトではハルヒの、
 ポーカーやブラックジャックは朝倉の独壇場であり、
 大富豪はみんなそれぞれにかったり負けたりだったが、古泉はその全てで弱かった。

 

 そうして合宿五日目の夜は更けていったのだ。

 


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Last-modified: 2012-06-17 (日) 03:01:51 (3087d)