作品

概要

作者いつまでも新米
作品名イメージソング・フロム・SOS団第四章:5
カテゴリー長門SS(一般)
保管日2011-01-31 (月) 10:58:22

登場キャラ

キョン登場
キョンの妹登場
ハルヒ登場
みくる登場
古泉一樹登場
鶴屋さん登場
朝倉涼子登場
喜緑江美里登場
周防九曜不登場
思念体不登場
天蓋領域不登場
阪中不登場
谷口不登場
ミヨキチ不登場
佐々木不登場
橘京子不登場

SS

 

 長門との朝食の後、ボンヤリとしてしまった俺はベッドに寝ころび歌詞を眺めていた。

 

 およそ三十分もたった頃だろうか、古泉が帰ってきた。
 随分晴れやかな顔をしてるが、どうだった?
「えぇ、あなたのお陰でかなりいい感じになりましたよ」
 そりゃ良かった。
「『閉鎖空間』のワードも入れられましたしね」
 ほう、よく許可がでたな。
 俺としちゃ冗談のつもりだったんだが。
「えぇ、最近の涼宮さんの良い変化を鑑みて、少し冒険をしてみようということになりまして」
 良い変化?
「はい、そのことについては午後お話ししますよ。
 今は涼宮さんの所へ。
 僕が戻ってから十分後を目安に来いとのことです」
 わかった。
 あぁ、そうだ。
 アイツの部屋に飲み物あったか?
 突然の質問に対し不思議そうな顔をしながら古泉が答えるには、
「いえ、あるにはある、といった感じですね。
 もうあらかた飲み終わってしまったようです」
 そーか、サンキュー。
「どうしたんですか?」
 いや、せっかく俺たちの為に頑張っててくれてるんだから、差し入れでもと思ってな。
「なるほど、さすがですね」
 たまには、な。

 

 俺は部屋を出て一階で飲み物を調達すると、ハルヒのいる製作室を目指した。

 

 ―――コンコン。
「入るぞ。」
 部屋の中央に置いてあるテーブルに向かっていたハルヒがこちらを向くなり
「遅いわよ」
 と言った。
 結構疲れてるようだ。
「そう言うな、ホレ」
 と持ってきた冷たいお茶を放ってやる。
「差し入れ?
 アンタにしては珍しく気が効くじゃない。」
 驚いたような顔してやがる。
「ま、たまには、な。
 で、どんなふうにやるんだ?」
「うん、アンタ、歌詞に訂正はないけどちょっとした工夫したって言ったわよね」
 おう、そうとも。
「合いの手をいれてみようと思ってな」
「合いの手?」
「要は歌ってる最中にその歌詞に対するセルフツッコミを入れるのさ。
 例えば…」

 

 ………………。

 

「へぇ〜、アンタにしては上出来よ。
 なかなか面白くなりそうじゃない!」
「そりゃ良かった」
 思ったより好感触だな。
「じゃ、ハレ晴レユカイもこんな感じでね!」
 くっ、忘れてなかったか。
「当たり前じゃない。
 罰ゲームは絶対よ」
 ハルヒは楽しそうだ。
「はぁ、わかったよ。
 考えとく」
「よろしくー。
 …あ、ねぇ、一つ聞いていい?」
 声のトーンが変わったな。
「なんだ?」
「有希のことさ、もしかしてなんか思うところある?」
「…質問の意図が読めんな」
 突然なんだ?
 さっき自分で考えていたこともあり、内心動揺しきりだ。
「ん、まぁ有希のことを好きかどうかってことよ」
 ハルヒにしては歯切れがよくない。
「そりゃ好きだぞ」
「違うわよ、わかっててやってんじゃないでしょうね」
 ごまかせんか。
「スマン」
「ったく、で、どうなの?」
 どうするか。
 やはりここは正直に答えるべきだろう。
「わからん」
「へ?」
 間抜けな声出しやがって。
「お前が聞きたいのは、俺が長門に大して恋愛感情があるかどうかだろ?
 ないわけではないだろうが、自分でもはかりかねているところだ」
「何よ、はっきりしない男ね」
「悪かったな」
 まさかハルヒとこんな話をすることになるとはな。
 ハルヒが恥ずかしそうに
「アンタさ、あたしやみくるちゃんのことも好きなのよね?」
 と聞いてきた。
「あぁ」
「なんていうか、その、そ、そこに恋愛感情はないの?」
「…ないな」
「そこははっきりしてんのね」
「あぁ、なんていうか、朝比奈さんはテレビの中のアイドルと同じ感じなんだ。
 自分のものにしたいと思わない。
 お前に関しては、なくはないとは思ってたが突き詰めてみるとやっぱりないかな。
 誰よりも大事な友達だけど、友達より上にはならなさそうだ」
「…アンタ、それ言ってて恥ずかしくないの?」
 全く、コイツは。
「恥ずかしいに決まってんだろ。
 お前以外のヤツになんざ言えるか」
「それは喜んでいいのかしら?」
「さぁな、ただお前は信頼できるヤツだと思ってる」
「誉め言葉として受け取っとくわ。
 で、どうすんの?」
 さっきまでちょっとシリアスな表情だったくせにもうニヤニヤしてやがる。
「どうもしねーさ」
「何で?」
「言ったろ?はかりかねているって。
 もしかしたら気の迷いかもしれんし、はっきりしないまま心変わりするかもしれん。
 そんな無責任な状態でどうするもこうするもねーだろ」
 見るとハルヒは溜め息をついている。
「全く、アンタは、なんというか。
 ま、それがアンタなんだけどね」
「どういうことだ?」
「なんでもないわよ。
 今のことはしばらく忘れててあげるわ。
 普段と変わらず接してあげるから、ちゃんと答えを出しなさいよ」
 なんというか、最近感じていたが、やっぱりコイツ。
「ハルヒ」
「何よ」
「ありがとう。
 最近のお前、なんか良い感じだよ」
 ハルヒは一瞬虚を衝かれた顔をしたが、すぐ元に戻って
「バーカ!
 午後の予定をたてにいくわよ!
 みんなを集めましょ!」
 あいよ、団長様。

 


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Last-modified: 2012-06-17 (日) 03:01:50 (2708d)