作品

概要

作者いつまでも新米
作品名イメージソング・フロム・SOS団第二章
カテゴリー長門SS(一般)
保管日2011-01-31 (月) 09:14:15

登場キャラ

キョン登場
キョンの妹登場
ハルヒ登場
みくる登場
古泉一樹登場
鶴屋さん登場
朝倉涼子登場
喜緑江美里登場
周防九曜不登場
思念体不登場
天蓋領域不登場
阪中不登場
谷口登場
ミヨキチ不登場
佐々木登場
橘京子不登場

SS

 

なんだかんだでイメージソングなるものを作ることになっちまっ
た俺たちSOS団。
 その後、いつものようにハルヒが何事かわめき散らし、古泉が相
づちをうって、朝比奈さんが青ざめ、俺がツッコむというサイクル
をなんどか繰り返していると、これまたいつものように長門が本を
閉じる音で終了となった。
 正直まだ歌うことに抵抗があるとは言え、帰りの道中では、それ
でハルヒの精神が安定するなら仕方ないなという心境にはなってき
た。
 だがいくらなんでも有名になりすぎるのはマズいだろうと思った
俺は、前を行く三人娘を眺めながら古泉に話しかけてみた。
「おい、古泉」
「なんでしょう、言っておきますが今更…」
「あぁ、そうじゃない、いくら俺でもお前らに無用なバイトをし
ろなんて言う気はない」
「おや、あなたも随分物わかりがよくなってきたではありません
か」
「なんか引っかかるものいいだが、まぁいい。
 それよりもだ。
 大丈夫か?」
「と、言いますと?」
「アイツは半ば本気でSOS団を世に知らしめようとしているら
しい。
 だが俺たちが有名になりすぎるのはお前ら機関にとってもあま
りよろしいことじゃないんじゃねーか?
 まかり間違ってハルヒパワー発動の末にオリコン入りとかして
みろ、大変なことになるぞ」
 すると古泉はいつもの無料スマイルでこう返してきた。
「えぇ、確かにそれも考えましたが、僕の方にも多少考えがあり
ます」
「ほう、どうするんだ?」
「以前にも言いましたが、涼宮さんは大変常識的な思考の持ち主
であり、また人を思いやることのできる方です。
 それを踏まえてなんですが、スタジオで手伝ってくれるミュー
ジシャンの中に、自分もメジャーデビューを目指している方を入れ
てもらいます。
 涼宮さんのことですから、手伝ってくれる方たちに話を聞いて
回るでしょう。
 その時に音楽の世界で売れることの厳しさなどをそれとなく語
ってもらうことで、『こんなに頑張っている人達がいるのに自分達
がちょっと作った曲が売れたら申し訳ない』という意識を持たせる
のです」
「そんなのが上手くいくのか?」
「以前の涼宮さんでは無理だったでしょうね。
 でも、今の涼宮さんなら表面に現れなくても心の底ではそのよ
うな意識を持つことでしょう。
 その意識と、『そう簡単に売れるわけがない』という意識が心
理的なブロックになります」
「なるほど、心理的なブレーキの話はわかったが、実際に手を打
つことはしないのか?」
「もちろん、実際に動きもしますよ。
 まず今回作るのは自主製作CDですからそんなに数は作れませ
ん、そこは涼宮さんを説得する必要はないでしょう。
 そして、我々のような無名の団体のCDを置いてくれる大手の
CDショップもありません。となると祝川商店街にある個人経営の
CDショップにお願いをしに行くというのが妥当な線でしょう」
「そうか、そうだな」
「あとは機関の人間がこっそり買い占めますよ」
「なんだそりゃ、大したサクラだな」
「販売促進の為ではないのでサクラですらありませんよ」
「それもそうだな」
 なんだか考えてみりゃ当然の話で、心配することはなさそうだ。
「安心したぜ、古泉。
 サンキューな」
「おや、あなたからお礼を言われるとは思いませでしたよ」
 何てヤツだ。
 お互い顔を見合わせて苦笑いしていると、いつもの分かれ道につ
いた。
「じゃ、明日もまた会議ね。
 古泉くん、頼んだわよ」
「承知いたしました」
「じゃ、バーイ」
 と言うとハルヒは風のように去っていく。
「では、僕も」
「あ、あたしも、じゃあね、キョンくん、長門さん、古泉くん」
 古泉と朝比奈さんも去っていく。
 …と、
「長門」
「………」
「帰らないのか?」
「………」
「おい、さっきもそうだったが大丈夫か?
 なんか困ってるのか?」
 長門は逡巡していたがやがてミリ単位で頷くと、
「………あなたに相談したいことがある」
 衝撃だ。
 長門が俺に相談!?
 何かマズいことでも起きたのか?
「涼宮ハルヒには関係があるが、涼宮ハルヒの力には関係がない」
 それはつまり事件とかじゃなく本当に日常的な相談なんだな?
「そう」
 再びの衝撃だ。
 長門から普通のことを相談されるなんて。
 お兄さんは嬉しいぞっ!
「そう」
 で、なんなんだ?
「ここでは不適切。
 私の家へ」
 わ、わかった。
 ということで俺たちは一路、長門家に向かった。

 


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Last-modified: 2012-06-17 (日) 03:01:48 (3093d)