作品

概要

作者
作品名これはなんと言えばいいんだろうな。
カテゴリー長門SS(一般)
保管日2010-08-16 (月) 23:44:58

登場キャラ

キョン登場
キョンの妹不登場
ハルヒ登場
みくる登場
古泉一樹不登場
鶴屋さん登場
朝倉涼子不登場
喜緑江美里不登場
周防九曜不登場
思念体不登場
天蓋領域不登場
阪中不登場
谷口不登場
ミヨキチ不登場
佐々木不登場
橘京子不登場

SS

 

 どことなく出掛けたいと、本当にふと思ったことはないだろうか。大概には多くの暇な時間を持て余しているときだと思うが、今まさにその状況に陥っている俺である。
 ハルヒが予定していた不思議探索なるイベントがハルヒの所用により中止となった故に俺は暇をもて余していた。
 古泉と出かけようとも思わないし、朝比奈さんに暇潰しに付き合ってもらうのも悪い。
 まぁ、そんなことを考える前に答えは決まっている。俺がハルヒのせいで暇なら、俺の彼女も同じ理由で暇だからだ。
 そんなこんなで、いつもの集合場所に行くわけだが、いかんせん俺の彼女とは連絡を取り合っていない。とるだけ無駄であることが分かっているからな。
「どうやら正解だったようだな、長門」
「……有希」
 今は二人っきりだったな、スマン。
「有希、だったよな」
 背中に手を伸ばしてその小さな体を俺は抱き締める。
「……あったかい」
 俺もだ、有希。
 しばらくその温もりを感じた後、俺は有希に今日の予定を聞いた。
「今日は、ウィンドショッピング。……だめ?」
 まさか、そんなわけないだろ。と、言う代わりに俺は有希の頭を撫でる。因みに言ってなかったが有希は二人っきりの時だけ私服でいてくれる。
 ……なんというか、ものすごく可愛くて抱き締めたいぐらいだ。さっき抱き締めたじゃないかっていうツッコミは無しの方向な。
 いつかハルヒに見つかるだろうが、気にはしていない。有希のことは俺が守ってやる、たとえ何があってもだ。
 二人で腕を組んで商店街で歩いていると、朝比奈さんと鶴屋さんに会った。
「ヤッホー、キョン君。それに有希っこも」
「ふふ、本当にいつ見てもラブラブですね。羨ましいです」
「こんにちは。鶴屋さん、朝比奈さん。今日はどうしたんですか」
「今日はね、新しいお茶を買いに来たの」
「あたしはみくるの付き添いっさ」
 また、ご苦労様です。朝比奈さんが淹れてくれるならどんなお茶でも美味しいですよ。
「いつもありがとうございます、朝比奈さん」
 独白をそのまま言ったら有希が拗ねそうだからな、あくまで心の内に秘めておきますよ。
「キョン君達はどうしたのっかな?」
「まぁ、その……」
「デート」
 何を対抗したのか、俺が伝えようとする前にそそくさと言ってしまった。
「くぅ〜有希っこやるねぇ。このこの」
 有希をここぞとばかりにいじくる鶴屋さんが何かを思いついたような顔で朝比奈さんに近づき、
「それじゃあみくるとデートしに行くにょろ」
 意味が分からないが、まぁ、意図は分からなくもない。
 去り行く二人(朝比奈さんは鶴屋さんに引っ張られっぱなしだが)を見送りながら、隣にいる有希に引っ張られて俺は雑貨屋へ足を進めた。
 有希はお目当ての品があったのか、俺の腕を引きながらトテトテと店内を駆け巡っていた。(因みに、この姿に可愛さを覚えざるを得なかったことは言うまでもないが、付け加えておこう)
 有希が止まった地点でその目線を追っていくと、そこには……。
「買って」
 俺がか?
「いや、あれは恥ずかしいんだが……」
「貴方の分は私が買う。常に使ってほしい」
 でもな……。って、もう買おうとしているし!?
「やれやれ」
 あの有希は止めることが出来ないことを俺は知っていたので有希の分を持ってレジへ向かう。
 それからはどこか嬉しそうなオーラを放つ有希と色々とぶらぶらした。ゲーセンにも行ったし、プリクラも撮った。
 流石に携帯にそれを貼れなかったので(貼る勇気がないという意味だぞ)、携帯のバッテリーカバーの裏に貼っておいた。

 

 時間は流れ、次の日。

 

 どこか不機嫌なオーラを放ち続けるハルヒを極力無視しながら、時刻は放課後に。
 ドアを開けると朝比奈さんと有希がいた。そこで昨日有希に言われて買ったものを朝比奈さんに渡す。
「今日からこれにお茶を淹れてもらえませんかね」
 ってな。
 あの時買ったのは、夫婦茶碗ならぬ夫婦湯呑みだったわけで、部室に持って行くのだけは避けたかったのだが、有希が言うなら仕方がないので持ってきた。
 ハルヒになんて言われるかヒヤヒヤしている俺と反対に、有希は妙に嬉しそうだった。
「遅れてゴッメーン」
 別に待ってもないんだが、どちらかと言えば今日ほどハルヒに来てほしくない日は今までにないね。
「あれ、今日有希湯呑み違うんだ」
「そう、昨日買ってもらった」
 まずい。
「へぇ〜。そう言えば、キョンも湯呑み違うじゃない」
「偶然だ偶然。これは長門に買ってもらったんじゃないぞ」
「まだ何も言ってないんだけどな」
 しまった、自ら墓穴を掘ってしまった。
「……まぁ、薄々感づいてはいたけどね。あんたたちのこと」
「そ、そうなのか?」
 やられると思って構えていたが、その心配もなさそうだ。いやあ、ハルヒも成長したもんだ。
「あんたたちが恋人同士になるのに文句なんてないわ、あたしには関係ないもの。でも……」
 でも?
「この神聖なる部室でイチャイチャするのは許せないわよ」
 やれやれ、結局こうなるんだな。

 


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Last-modified: 2012-06-17 (日) 03:01:45 (2734d)