作品

概要

作者ID:oy/HAYaq
作品名ながとゆきのへんしん
カテゴリー長門SS(一般)
保管日2009-02-19 (木) 10:58:07

登場キャラ

キョン登場
キョンの妹不登場
ハルヒ登場
みくる不登場
古泉一樹不登場
鶴屋さん不登場
朝倉涼子不登場
喜緑江美里不登場
周防九曜不登場
思念体不登場
天蓋領域不登場
阪中不登場
谷口不登場
ミヨキチ不登場
佐々木不登場
橘京子不登場

SS

 

 高校生活2度目の夏休みも佳境に入ったある日、長門からいつもの調子で
 「来て」
と一言だけの電話が入った。マンションの部屋でいいのか、と尋ねればこれまた
 「そう」
と返事が来て、通話が終わった。今回の通話はなんと4文字である。メールでやり取りすれば早いような気もするが、と思いつつ、緊急の用事なのだろうと、家を飛び出した。

 

 マンションに着き、まずは玄関ホールにあるセキュリティシステムに長門の部屋番号を入力する。
「…」
自動ドアが開く。次に長門の部屋の前へ着き、またインターホンのボタンを押す。
「…どうぞ」
この面倒くささが高級マンションらしさなのだろうか、と思いつつ、ドアを開いた。

 

 と、そこにはいかにも南国の砂浜が似合いそうな、褐色の肌をした小柄で華奢な少女が立っていた。彼女は液体ヘリウムのような瞳で俺を見据えている。その黒い瞳はまるで黒真珠のようだった。
色の白いの七難隠す、とは言うが、これはこれでエキゾチックで可愛いと思う。

 

 そう思いながらにらめっこをしていると、彼女がコンマ5度ほど首をかしげた。そして口を開き、一言だけ
 「なに」
と発した。な、何って…。
 「あなたを待っていた。入って」

 

 …どうやら、目の前にいるこの褐色肌の少女は長門らしい。しかし、いくらなんでもいきなり変わりすぎだろう、一体何があったんだ?
 「涼宮ハルヒにおける、わたしのイメージを若干変更させたい、と思ったから」
なんだ?また情報統合なんちゃらの話か?
 「そうではない。わたしの独断。昨年冬、今春とわたしは2度も高熱を出し、寝込んでしまった。そのため、彼女はわたしを病弱だ、と思い込んでしまった。そのイメージを変えるために、わたしの肌の色をあなたたち有機生命体の日焼けと同程度に褐色にすることにした。」
 そうか、たしかに最近、ハルヒはお前に対して気を使っている。半分ぐらい朝比奈さんにも気を使ってやればいいのに。だが長門、お前の今の肌の色は日焼けした俺たちと「同程度」とは到底言えないと思うんだが。
 「うかつだった。有機生命体同様に砂浜へ行き、日焼けによる皮膚色の変化を試みたが、そのとき持って行った小説が非常に興味深く、気がつけば3日間砂浜で過ごしてしまった」
 み、3日間ずっと焼き続けたのか…普通の人間なら悲惨なことになってるだろうな。
 「これでは涼宮ハルヒは別の心配を始めてしまうことが容易に予想できる。しかしながら、適正な皮膚の色にまで色素が落ちるまでには数日の時間を要する。そして、その前にSOS団の活動が再開される可能性が高い」

 

 …ここでハルヒからのメール。「駅前に9時集合!遅れたら罰金ガム宮殿よ!」だそうだ。暑さで脳がやられてるらしい。しかし、なぜ俺を呼んだんだ?朝比奈さんあたりのほうが力になれるんじゃないのか。
 「彼女のもといた時代には色素を落とす技術が存在するが、その技術の使用許可が下りない可能性が高い。それに、彼女はわたしに対して若干の恐怖感を持っている。今のわたしを見れば卒倒してしまう」
 …たしかに、朝比奈さんが目を見開いたまま真っ青になって倒れる姿が容易に目に浮かぶ。でも俺を呼ぶ理由もないだろう。
 「どうしてもこの状況を誰かに前もって伝えておきたかった。通俗的な用語を使用すると、心の準備」
 そ、そうか…しかしなんで俺なんだろうな?
 「…にぶちん」
なんか言ったか?
 「なにも」

…つづかない

 


トップ   編集 凍結 差分 バックアップ 添付 複製 名前変更 リロード   新規 一覧 単語検索 最終更新   ヘルプ   最終更新のRSS
Last-modified: 2012-06-17 (日) 03:01:22 (1744d)