作品

概要

作者ちゃこし
作品名お茶濁しショート集
カテゴリー長門SS(一般)
保管日2009-02-03 (火) 17:36:37

登場キャラ

キョン登場
キョンの妹不登場
ハルヒ登場
みくる登場
古泉一樹登場
鶴屋さん不登場
朝倉涼子不登場
喜緑江美里不登場
周防九曜不登場
思念体不登場
天蓋領域不登場
阪中不登場
谷口不登場
ミヨキチ不登場
佐々木不登場
橘京子不登場

SS

 

『雪山症候群 語られなかったエピソード00〜長門視点〜』

 
 

雪山の吹雪の中、わたしたちはもう何時間もさまよっていた。
統合思念体との連絡も絶たれたまま、わたしの空間把握能力では解析・解決出来ない状態が続いている。
涼宮ハルヒ以下SOS団の4人も体力の限界が近い。
ここでわたしが何とかしなければ最悪の事態さえ招きかねない。
そう、これはエマージェンシー。

 

急いで脱出口を見つけなければ…そう考えた瞬間、空間軸ロスト、次いで平衡感覚ロスト。
崩れ落ちるようにわたしは倒れた。パタッ。
「有希!どうしたの有希?」
「な、長門さん!」
「長門!おい長門、しっかりしろ!ちくしょう、いったい誰がこんな…ちくしょう!」
膝が埋もれる程深い雪をかき分け、みんながわたしの元に駆け寄って来る。

 

彼の悲痛な声が耳に届く。
いけない。彼は混乱している。このままでは涼宮ハルヒに聞かれたくない言葉が彼の口から漏れる可能性がある。
それは絶対に回避しなければならない。その為にわたしはここにいるのだ。
いや、もうそんなことはどうでもいい。
わたしは彼の心配する顔も声もイヤなのだ。彼に起こる全ての災厄をわたしは拒絶する。

 

「どうしたのよ、まさか貧血?」
「そんなわけないだろ!長門、しっかりしてくれ!」

 

彼がわたしを抱き起こし、今にも泣きそうな顔で覗き込む。
お願い、そんな悲しい目をしないで。あなたにはいつも笑っていて欲しい。
遠ざかる意識を無理矢理つなぎ止め、わたしは精一杯の勇気を振り絞り言った。

 

「…わたしは貧ケツでは無い。貧乳。」
「…」
「…」
「…」
「…」

 

「…スベった」 カクン

 

「ながとーーーーーーーーーーーーーーーーっ!!」
彼の絶叫が雪山にこだまする。
声のフェードアウトに合わせるように薄れゆく意識の中、
わたしはここを脱出したら全員の記憶を改竄しようと心に誓っていた。

 
 
 

『長門さんとカイロ』

 
 

ある日のお話

 

キョン「寒いな、カイロの効き目も無くなってきたし最悪だ」
長門 「…」
キョン「どうした長門?」
長門 「・・それは何?」
キョン「これは使い捨てカイロって言ってだな〜(中略)〜身体を温めるものだ」
長門 「それがあると暖かい?」
キョン「まあな。でも効果が薄れたようでもうダメだ。また新しいの買ってこなきゃ」
長門 「…」

 

次の日
キョン「う〜、寒い。今日も冷えるな」
長門 「・・これ」
キョン「?何だこれ」
長門 「・・カイロ」
キョン「いいよ、おまえのだろ」
長門 「・・気にしなくていい。これはあなたにあげる為に作った。特製。手作り。あげる」
キョン「いいのか?ありがとよ、長門」
長門 「・・どう?」
キョン「すごく温かいよ、長門。なんていうか、その、優しい暖かさだな。」
長門 「・・よかった」
キョン「これ、どうなってるんだ?全身が暖まるみたいだ。まさか情報操作で気温を変えてるのか?」
長門 「(フルフル)違う」
キョン「とっても気持ちいい。肌触りもすごくいいぞこれ(すべすべ)」
長門 「・・アン」
キョン「?」
長門 「…」
キョン「(なでなで)」
長門 「・・アン」
キョン「??」
長門 「・・あまり撫でまわさないで欲しい」
キョン「どういうことだ?」
長門 「そのカイロはわたしの身体と直結してる。あなたが今触れたところはわたしのお尻に該当する」
キョン「!!??なぜ・・そんなことを」
長門 「・・温めるのは人肌がいいと聞いた。」
キョン「だからっておまえ・・。やっぱりいいよ、返す。恥ずかしくて使えない」
長門 「・・外に出すと寒い」
キョン「えっ、すまん。でも・・ああ、どうしたらいいんだ」
長門 「前言を撤回する。わたしは平気なのであなたの好きなように使って欲しい」
キョン「…(ゴクッ)」
長門 「…」
キョン「(なでなで)(さわさわ)」
長門 「・・アンアン」
キョン「ああああああ」

 


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Last-modified: 2012-06-17 (日) 03:01:21 (3084d)