作品

概要

作者おぐちゃん
作品名ながキョン 第四話 −NAGATO SIDE−
カテゴリー長門SS(一般)
保管日2006-08-06 (日) 00:47:58

登場キャラ

キョン登場
キョンの妹不登場
ハルヒ登場
みくる登場
古泉一樹登場
鶴屋さん不登場
朝倉涼子登場
喜緑江美里不登場
周防九曜不登場
思念体不登場
天蓋領域不登場
阪中不登場
谷口不登場
ミヨキチ不登場
佐々木不登場
橘京子不登場

SS

 

 古泉一樹は、わたしが彼ではないことをあっさり見破った。
 予想していなかったことではない。しかし7分18秒という記録は驚嘆に値する。
 さすが彼の尻を狙っているだけのことはある。彼のことには敏感なようだ。
 事情を説明していたら、朝倉涼子がやってきた。三人の情報を交換することで、この事態を招いた原因を特定できた。
 あとは彼にこのことを報告し、指示を仰ぐ。

 

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 もう一つ予想していなかった事態。わたしの肉体──彼が着替えている。
 白のワンピース、同じ色のサンダル。薄くはあるが化粧もしている。
「どーよキョンっ! 似合うでしょ」
「うわ、キョン君がめがっさ見てるよ! ふふ、もう釘付けかい?」
 涼宮ハルヒと鶴屋女史が、彼を挟んで言う。
 確かに、良い服だと思う。彼が選んでくれたならなおさら。
 しかし。着替えたと言うことは。まさか。
「キョン君に耳より情報教えたげるにょろ。
 なんと有希っち、ぱんつとブラもかわゆいのにチェンジ済みさぁ!」
 鶴屋女史の言葉は、わたしをブラックホールの事象地平面にたたき込んだ。

 

 平衡感覚情報にエラー発生。転倒しかかる体を立て直す。
 ……見られた。
 三枚セットで九九〇円の中国製パンツと、白一色のスポーツブラ。
 わたしが持っているなかで、一番色気のない下着の組み合わせを見られた。
 出かける前に、とっときの水色縞ぱんとブラに替える予定だったのに。迂闊。
 外出のときだけというのは甘かった。これからは常に可愛いパンツをはこう。最優先事項として記録実行……完了。

 

「えっち」
 喫茶店への道すがら、彼に怒りをぶつける。
 彼は困っている。たしかに彼は悪くない。しかし言わずにいられない。
「……すまん長門。……だが着替えるときは目を閉じてたぞ?」
「へんたい」
 目を閉じても脱いだ下着は見たはずだ。それに少女の純潔は高くつくのだから。
「その、お詫びといっちゃ何だが……この服とか、全部お前にプレゼントするから」
 ……プレゼント……?
 心拍制御不能。呼吸数増大。クールダウンしろわたし。
 彼が選んだワンピース。初めてのプレゼント。即座に永久保存決定。
 ……待て。彼を簡単に許してはいけない。六万五千五百三十六通りのシミュレーションを実行。ここではすねておくべきだと結論。
「……それとこれとは別」
 彼は肩をおとした。ごめんなさい。今度はもっと可愛いパンツを見せてあげるから。
 そこへ古泉一樹がやってきた。彼に妙に接近して囁く。ずるい。
「朝倉さんのおかげで、コレの原因がわかりましたよ」
 ああ、言いそびれていた。彼に状況を説明しなければ。

 



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Last-modified: 2012-06-17 (日) 03:01:16 (2731d)